母子生活支援施設は母子寮とも呼ばれていた施設です。平成10年に改名されました。子育て支援を進めつつ、母と子の生活と自立を支援することを目的とする施設です。
母子生活支援施設に入所できるのは、以下にあてはまる場合です。
施設内での生活は、独立した居室が与えられ、家事、育児をすることができるように配慮されています。
施設には相談員が配置されていて、育児や健康のことだけではなく、仕事や家族関係、将来設計など、様々な方面の相談に乗ってくれます。
仕事を持っている母親のために、保育所が休みの日や急遽残業になった際に対応できるよう、時間外保育を行っています。施設内で、認可保育所と同等の保育を行っているところもあります。
母子生活支援施設に入居するには、お住まいの地域を管轄している福祉事務所が窓口ですので、母子家庭の相談窓口にお越し下さい。
相談される内容を聞き取りし、母子生活支援施設への利用申し込みが同時に行われます。施設を利用する際にかかる費用は、母親の住民税や所得税から決定されます。
母子生活支援施設は、離婚や死別をした母子家庭だけではなく、夫からのDV(ドメスティックバイオレンス)からの保護も行っています。DVのために離婚に応じてもらえなかったり、DV被害から逃れるために、家から子供と逃げてきたなどの場合、離婚をして自立するまで、母子生活支援施設が支援してくれます。もちろん、DVをする夫が来ても、【母子】の施設のため、入所していることは教えることはできません。
DVについて一時保護を受け入れている施設は、母子生活支援施設の他に、民間団体や婦人保護施設、児童養護施設や乳児院などがあります。
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