子供 の学習支援のボランティアを学生時代にやっていました。
学校が終わった後、児童館や放課後保育の場に来る小学生など比較的年齢の低い子供に、短時間個別に勉強を教えるというものです。
子供 に教える内容は基本的に国語や算数、理科などで学校の授業で分かりにくかったところ、もっと知りたいところなどを掘り下げていくというもの。
私が得意とするものは国語、理科でしたが、他の教科も教えていました。
小学生がほとんどなので、あまり苦労はしませんでした。
教える側の知識や理解力も必要ですが、多くは教科書をじっくり読めば分かることなんです。
その読解のポイントや、注意すべき点などを教えてあげながら、自分で答えを見つけられるよう導いてあげます。
少し見直すだけで、しっかりと理解できる子供が多かったため、特に難しい知識などは必要ありませんでした。
私たちのような子供の学習支援のボランティアがすべきことは、勉強を教えるだけではありません。
私が教えていた子供の多くは、親が共働きなどで家へ帰っても一人の時間が多いという子たちでした。
そのため、そのような環境下の子供たちがもっといるだろうと考え、プリントやチラシを配るなどして、この活動をより知ってもらうようにしました。
家庭や学校以外の居場所を作ってほしい……
そんな想いもありました。
子供の学習支援のボランティアでは、時には勉強だけではなく、友達や家庭の人間関係の相談に乗ってあげたり、困っている事へアドバイスを送ったりもしています。
こういったことは同年代の友達には話しにくいでしょうからね。
その子の抱える問題に深く立ち入るのではなく、私もある程度の距離を保ちながら第三者としての立場を守って話し合いをしました。
子供にとって、勉強のことでも日常生活のことでも相談相手が多いのはいいことです。
話の内容によっては親や学校の先生には、相談しにくいこともあるかもしれません。
そのような場合に、ボランティアの存在は大事な役割を果たすでしょう。
親や先生には言えないことも、ボランティアの人になら気軽に話せる!
そういった事柄も時にはあるものです。
私が受け持った子供は、親が共働きのケースが多かったことはすでに書きましたが、学習支援を受ける子供たちは他にも色んな子がいます。
など……。
様々なボランティアグループが、このような子供の学習支援を行っています。
上記の子供たちは勉強面に限らず、生活面でも様々な悩みやトラブルを抱えていることも少なくありません。
そのため、悩みやトラブルが少しでも解消するように話をじっくり聞いてあげて、必要に応じてアドバイスなどをすることが大切です。
子供たちからは学校で流行っている遊びやキャラクターなどを教えてもらうこともあました。
10歳くらい年齢が離れるだけで、流行っていることが全く違うというところも面白いなと感じたものです。
将来子供に携わる職業に就きたいと考えていた私にとっても、子供の学習支援のボランティアは貴重な経験でした。
子供の学習支援のボランティアで感じたこと……
それは、学習支援を受ける子供たちは、単に学校での勉強の続きをするのではなく、年上の話し相手であったり友達であったりと、学校では出会えないタイプの人間との触れ合いを求めているのかもしれないということです。
そして、その1人何役もの役割をこなさなければいけないのが、学習支援ボランティアなんです。
このボランティアを続けていくうちに、子供たちが学校という狭い世界だけではなく、自分よりも広い世界を持っているであろう別の年代の話し相手を見つけることで、その子の世界を広げ抱える負担などを少しでも軽くしてあげられたらと考えるようになりました。
子供の学習支援のボランティア自体はとても楽しく、勉強になることも多々ありました。
私自身も、この経験を活かし、次のステップへ踏み出せたらと考えています。
学習能力は、個々で異なります。
一度教えたら理解するのがものすごく速い子もいれば、時間がかかってしまう子もいます。
いずれにしても、子供の成長を見届けるためには、息の長い支援をしていかなければいけません。
学習支援はボランティアをする側も、教育や福祉の面で学ぶべきことが多いですから、可能であればできるだけ長く続けていくのが望ましいです。
子供に基礎学力をつけてもらうことはもちろん、楽しく学んで、できるだけ楽しく生活することに対する意欲を育み、サポートしていける存在として……。
子供の学習支援のボランティアをやったことで、自分自身も少し成長できた気がします。