介護される高齢者が介護する者から虐待を受け、怪我をしたり、中には残念な結果を招き、ときおりマスコミをにぎわせています。
これに対し、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援などに関する法律」が施行されました。
これが高齢者虐待防止法です。
市区町村には通報義務があり、虐待に気づいた際には速やかに通報しなければいけません。
訪問介護などで高齢者の自宅を訪れる人は、虐待のサインがないか、家族の状況などを観察する必要がありますが、家族だけではなく、こうした介護サービスをしてくれる業者などから虐待を受けるケースもあります。
また、自宅介護だけではなく、施設に入所し、職員から虐待を受けるケースもあります。
身体的虐待 |
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心理的虐待 |
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経済的虐待 |
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性的虐待 |
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ネグレクト |
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高齢者への虐待を見つけた場合、速やかに地区の地域包括支援センターに相談、または通報しましょう。
通報を受けた地域包括支援センターから、高齢者総合相談・虐待防止センターに困難事例として相談され、助言や支援を受けます。
直接、高齢者総合相談・虐待防止センターに相談しても構いません。
通知を受けた高齢者総合相談・虐待防止センターでは、状況の把握と整理を行い、緊急性や重要性の判断をします。
緊急の場合 | 関係機関への連絡や通報 |
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虐待を受けている高齢者は、どんな小さなサインでも出しているはずです。
家族から虐待されている場合は体に殴られたあとがあっても、家族をかばい、ぶつけただけだと言うかもしれません。
でも、それがサインです。
注意深く様子を観察する必要があります。
ケアマネージャーを通して地域包括センターに通知が行き、施設入所や入院措置などがとられ、高齢者を虐待から救うことになるのです。