インコや文鳥などの小鳥は、ペットとしても高い人気があります。
特に人間(飼い主)によく懐く個体を指して、コンパニオンバードとも言われています。
このようなコンパニオンバードは、アニマルセラピーにも役立つことから、医療・福祉の分野でもそのメリットが改めて見直されています。
従来、ペットとして買う小鳥は、見て楽しむものと考えられてきました。
ですが、コンパニオンバードという言葉が生まれ、ただ単に見て楽しむだけの動物ではなくなりました。コンパニオンバードとは、飼い主の手に乗って言葉を発しながらコミュニケーションが取れる鳥たちのことを言い、一緒に楽しい時間を過ごすことができます。
特に小さな頃から飼育すると、飼い主によく懐き、様々な会話や芸ができるようになるでしょう。種類によっても異なりますが、10~30年と比較的長寿です。
小さな子供や高齢者がいる家庭のペットとしても適しています。
いろんなふうに遊びながら、私たち人間を癒してくれるコンパニオンバードには、どんな鳥が向いているのでしょうか。
大型の鳥もいるのですが、ここで、初心者も飼いやすい小型~中型の小鳥を簡単に紹介します。
文鳥 | セキセイインコ | |
体長 | 約14~15cm | 約18~23cm |
体重 | 約25~27g | 約30~40g |
原産地 | インドネシア | オーストラリア |
寿命 | 約7~15年 | 約10年 |
お喋り等 | ・雄はさえずる ・雌は「チッ」と鳴く |
・よくさえずる ・雄は物まね上手 |
コザクラインコ | オカメインコ | |
体長 | 約16~17cm | 約30~35cm |
体重 | 約45~50g | 約90~110g |
原産地 | アフリカ南西部 | オーストラリア内陸部 |
寿命 | 約10年 | 約15~20年 |
お喋り等 | ・大きな金切声 ・お喋りは不得意 |
・雄叫びが大きい ・よく通る声で鳴く ・雄は簡単な言葉を覚える場合もある ・口笛が得意 |
ペットとして飼育している小鳥が、人間の心を癒してくれるセラピーに役立つことも少なくありません。
お喋りが上手な大型インコやオウムも癒しを与えてくれますが、セラピー効果を期待するなら、最初は小鳥をお勧めします。
コンパニオンバードと触れ合うことに慣れていない場合、大型インコやオウムの声や体の大きさなどに恐怖を感じる人もいるからです。
小鳥を用いたバードセラピーは、脳梗塞などで脳に障害を持つ人にも有効とされています。
海外では、バードセラピーに適している鳥の認定試験を行っている団体もある一方、日本で医療や福祉の分野で活躍する動物といえば、鳥ではなく、犬や馬などが一般的です。
学校や病院、福祉施設などでのバードセラピーは、海外のほうが盛んに行われていると言えそうです。
もちろん家庭で普通に飼っている小鳥でも、十分に私たちを癒してくれます。
ペットの小鳥も皆、誰かにとってのセラピーなのでしょう。