生活に必要な音を知らせたり、危険な音を知らせるなどして、聴覚障害者が安心して暮らせるようにサポートしてくれるのが、聴導犬です。
全国には、53頭の聴導犬がいます。(2014年1月1日現在)
聴覚障害者が、安心・安全に日常生活を送るために、聴導犬はとても重要な役割を果たします。
程度の差こそあるものの、日常に溢れている様々な音を聞くことができない聴覚障害者にとって、聴導犬はとても心強い存在なのです。
盲導犬や介助犬同様、2002年10月に施行された『身体障害者補助犬法』に基づき、公共施設や交通機関、飲食店など、様々な場所へ同伴することができます。
聴導犬の主な仕事は屋内になりますが、もちろん外出先にも同行して災害や事故などから聴覚障害者を守ることも可能です。
聴覚障害者の安心・安全な生活を確保するために、聴導犬はとても重要な役割を担っています。
聴導犬は、このようなことを行います。ほとんどは室内でのことですが、外でも窓口の順番待ちなどの際には鳴らしてもらった呼び鈴の音で、順番が来たことを聴導犬ユーザー(聴覚障害者)に知らせます。
聞こえないことで、日常生活に不安を感じている聴覚障害者も少なくないでしょう。
その不安を聴導犬が解消してくれます。聴覚障害を持つ方には、無償で聴導犬が貸与されます。
詳しくは、日本聴導犬協会、あるいは日本補助犬協会にお問い合わせください。
また、お住まいの自治体の窓口でも相談することができます。
補助犬の中でも、聴導犬は一番頭数が少ないだけではなく、室内での役割が大きいため、街中で見かける機会も少ないのではないでしょうか。
聴導犬は仕事中、オレンジ色のケープ(服)を身に付けています。
そこには大きく『聴導犬』と書かれているので、犬を連れている人が聴覚障害者だとすぐに分かります。
聴覚障害は見た目には分かりにくいため、聴導犬がいることで、周囲がその人の障害に気づく目安になります。
聴導犬も他の補助犬同様、特別な訓練を受けています。
聴導犬ユーザーの指示が適切に伝わるようにするため、聴導犬に出会った時は次のことに注意しましょう。