空の旅を快適にするため、航空会社も空港内や機内のバリアフリー化に取り組んでいます。国内旅行だけではなく、海外旅行をする人も増えた現代。高齢者や心身に障害を持つ方も空港や飛行機を利用しやすいよう、工夫されています。
空港は、国内外の多くの人が利用します。様々なニーズに対応するべく、バリアフリー設備も充実しています。
多くの公共施設等にあるバリアフリー設備が、空港でも整備されています。主な設備は次の通りです。
上記の設備のほかにも、空港には次のような設備があります。
車椅子 |
■車椅子利用者の場合、空港によっては、空港内で竹製等の金属製以外の車椅子に乗り換えてもらいます。これは金属製の車椅子だと保安検査の検知器に反応してしまうためです。 ■車椅子利用者に対しては検知器を使わず、個別に検査している空港もあります。 ■体格が大きい方のために、座席幅の広い車椅子を用意している空港もあります。 |
---|---|
ターミナル間の無料連絡バス | ターミナル間を移動する際には、無料ノンステップバスが運行しています。ノンステップバスには、簡易スロープが装備されているので、車椅子利用者も安心して利用することができます。 |
※なお、空港の規模等により、バリアフリー設備の内容は異なります。
空港内だけではなく、飛行機の機内にも高齢者、障害を持つ方、子供連れの方など誰もが安全に飛行機に乗ることができるよう、様々な工夫が施されています。
機内では、専用の車椅子を使います。狭い通路を通れるように、車椅子の幅が狭く作られていて、さらに車輪も取り外せるようになっています。搭乗時、自分の車椅子から機内用の車椅子に乗り換え、自分の車椅子は飛行機の貨物室に収納されます。
空港の建物から搭乗橋を通って、機内に乗り込みます。降りる時は、その逆です。搭乗橋と飛行機のドアの間には少し段差があります。その段差を解消するため、その部分にはスロープを渡して、車椅子利用者がスムーズに通れるようにしています。
飛行機には、機内用車椅子で入れるトイレがあります。便座へ移る際に便利な手すりも備え付けられています。
心身に障害がある方や子供など、座席に腰かける姿勢を保つことが難しい乗客のために、アシストシートが用意されています。アシストシートは身体をベルトで固定するもので、使用希望の際には、事前の予約が必要です。大人用と子供用がありますが、空港によってはチャイルドシートとしての扱いで、子供しか利用できない場合もあるので、その点も事前に確認するようにしましょう。