自立支援医療制度は、精神通院医療とも言い、てんかんを含む精神疾患の治療にかかる医療費の自己負担分を軽減する制度です。対象は精神通院医療、更正医療、育成医療に分けられます。
精神通院医療は、精神保健、精神障害者福祉に規定されている、対象となる疾患を持ち、精神医療を継続的に通院して行う必要のある方に対し、自立支援医療費の支給をします。
対象となる精神疾患は以下の通りです。
| 気分障害 | てんかん | 精神遅滞 |
| 統合失調症 | 統合失調症型障害 | 妄想性障害 |
| 神経症性障害 | ストレス関連障害 | 身体表現性障害 |
| 心理的発達障害 | 成人の人格、行動の障害 | 精神作用物質使用の精神、行動障害 |
| 病状性を含む器質性精神障害 | 生理的障害、身体的要因に関連する行動症候群 | |
| 小児期、青年期に通常発症する行動、情緒の障害 | ||
更正医療は身体障害者の方が、手術などを行うことで、効果が確実に期待できるものに対して提供される、更正に必要な自立支援医療費支給です。
対象となる標準的な例が下記になります。
| 視覚障害 | 白内障 | 水晶体摘出術 | 網膜はく離 | 網膜はく離手術 |
|---|---|---|---|---|
| 瞳孔閉鎖 | 虹彩切除術 | 角膜混濁 | 角膜移植術 | |
| 聴覚障害 | 鼓膜穿孔 | 穿孔閉鎖術 | 外耳性難聴 | 形成術 |
| 言語障害 | 外傷性、術後に生じる発音構語障害 | 形成術 | ||
| 唇顎口蓋裂に起因する音声や言語機能障害を伴い、 鼻咽腔閉鎖機能不全で手術以外の歯科矯正が必要な方 |
歯科矯正 | |||
| 肢体不自由 | 関節拘縮・関節硬直 | 形成術･人工関節置換術等 | ||
| 内部障害 | 心臓 | 先天性疾患 | 弁口、心室心房中隔に対する手術 | |
| 後天性心疾患 | ペースメーカー埋め込み術 | |||
| 腎臓 | 腎臓機能障害 | 人工透析療法、抗免疫療法を含む腎臓移植術 | ||
| 肝臓 | 肝臓機能障害 | 抗免疫療法を含む肝臓移植術 | ||
| 小腸 | 小腸機能障害 | 中心静脈栄養法 | ||
| 免疫 | HIVによる免疫機能障害 | 抗HIV療法、免疫調節療法、その他HIV感染症に対する治療 | ||
