各自治体では、障害者の方がより暮らしやすくなるよう、様々な支援があります。
地域や社会が一つになり、障害のある方が自立した日常生活、社会生活が営むことができるような形態が取られています。
障害を持つ人々やその家族が必要に応じて、各サービスから必要なものを選んで利用できます。
障害者相談支援は、お住まいの自治体から委託された法人事業者が、障害者の方やその家族に対し自立した生活を送れるよう支援するものです。
介護相談や福祉サービスの利用援助、専門機関の情報提供だけではなく、障害者の方が賃貸物件に入居する際に必要な調整、家主への助言や相談、虐待などの通報窓口になったりと、地域に密着した様々な相談・支援を行います。
詳しくは、お住まいの地区の障害者相談支援センターへお問い合わせ下さい。
高齢で外出が億劫、体が不自由で自力で外出できないなどの方の為に、車椅子対応の移動理容車で訪問し、髪の毛をカットしてくれます。
施設や病院などにも対応していますが、施設などでは移動床屋としてではなく、直接理容師さんが訪問してカットしてくれることが多いようです。
髪のカットだけではなく、オプションとしてシャンプーやカラーリング、パーマなどができる場合もあります。
髪の毛をカットして、カラーリングやパーマなどのオシャレを楽しんだり、清潔感のある頭部を保つことで、ストレスを軽減させることができますし、気分転換にもなります。
福祉業者ではなく、理容師さんの有志で行っています。寝たきりの方でも対応してくれますので、ぜひ利用してみましょう。
以前、重度の身体障害で車椅子生活を送る男の子と知り合う機会がありました。
特別支援学校に通っていたT君のお母さんが、彼の散髪のことで悩んでいると耳にしました。
あまりにも重度の障害を持っているために、一般の美容室や理容室ではカットしてもらえないばかりか、自宅でお母さんがカットすることも難しい状態だったのです。
病院内にある理容室などであれば散髪してもらうことも可能だったらしいのですが、外出そのものが大変なので断念したといいます。
そこで、色々調べた結果、移動床屋というものがあると判明。
当時はそのようなサービスを行っている業者さんも、サービスの利用者も少なく、移動床屋の認知度は、現在と比べれば低いものでした。
さっそく連絡を取り、定期的に来てもらうようになりました。
寝たきりのT君ですが、髪を切ってもらいサッパリすると、笑顔を見せることもあったとか……。
彼のお母さんも自分では上手に切ってあげられないので、プロの方にしてもらい本当に助かると言っていました。
重度の視覚障害や全身障害などがある方は、屋外で移動をするだけでも多くの困難が付きまといます。
移動支援は、重度の視覚障害や、重度の全身障害、知的障害、精神障害などがあり、1人での外出が困難な方に対し、ガイドヘルパーが必要な援助を行い、外出をサポートするものです。
体調不良を感じているものの、1人での外出が困難で、なおかつ外出をサポートしてくれる家族などがいない(または離れて暮らしている)といった理由から、辛い症状を我慢して過ごしている方もいるはずです。
移動支援サービスを利用することで、そのような方もきちんと医療機関での診察や治療を受けられるようになります。
この他、通学や通所のための外出について、外出が長期間に渡る際、保護者が働いているなどの理由があれば、移動支援を利用できる自治体もあります。
自宅からの外出だけではなく、入所している施設からの通学や通所などにも利用できる場合もあるので、詳しくは問い合わせてみましょう。
ガイドヘルパーの交通費が必要になる場合もありますが、生活保護世帯や非課税世帯では無料で利用できます。
その他の方は原則として1割負担となります。なお、移動支援を利用する際には、事前に申請が必要となります。
自治体によって利用できる回数や時間帯などが違いますので確認が必要です。
日中一時支援事業は介護する人が日中いないため、一時的に支援を必要とする身体障害者や知的障害者、精神障害者の方を支援するサービスです。
保護者や介護を行う人が日中働いている場合は、留守中介護が必要な人を自宅に残したままの状態になってしまいます。
また、一日中介護をしている場合も、休息を取る時間がなければ心身ともに限界を迎えてしまうでしょう。
このような事態を回避し、家族に障害がいる方が問題なく働けるようにしたり、休息を取ったりできるようにすることが、この支援事業の目的です。
必要に応じて、食事の補助なども行っています。
費用は補助基準の1割相当になります。
自治体によっては、対象が障害児に限定されている地域もあります。
利用できるのは、日中一時支援の利用が決定されている方になります。
日中一時支援のほか、障害者やその家族向けの支援サービスとして似たようなものに、デイサービスがあります。
デイサービスは障害者自立支援法の自立支援給付に分類され、一方の日中一時支援は地域生活支援事業として各自治体が独自に行うサービスになります。
また、日中一時支援、デイサービスともに、サービス内容やサービス提供の時間などについては事業所によって異なります。
ゴミ出しサービスは、自分でゴミを出すのが困難な高齢者や障害者の方の家庭を個別に回り、ゴミを収集してくれるサービスです。
収集する際に、声掛けと安否確認も行います。
ゴミが出ていない場合、事前に登録して頂いた連絡先へ電話連絡します。
このような声掛けや安否確認は、一人暮らしで不安を感じているサービス利用者本人はもちろんのこと、離れて暮らしている家族などにとっても安心なのではないでしょうか。
利用対象者や対象となるゴミの種類については、各自治体にお問い合わせ下さい。
無料で利用できますが、事前に利用申請が必要です。
下記にあてはまり、ゴミ出しが困難な世帯を対象とします。
東京都港区は、自分でゴミ出しができない、家族の協力も得られない『65歳以上の方のみの世帯』または『障害者のみの世帯』を対象にしています。
ゴミを玄関前に置いておけば、収集してくれます。
ゴミ出しサービスのほか、ゴミ収集日になっても玄関前にゴミが出されていないときは連絡票を投函します。
そして、一日経っても連絡がない場合、緊急連絡先や介護支援事業所などが安否確認を行います。
http://www.city.minato.tokyo.jp/
神奈川県横浜市は、家庭ゴミ収集の場合は身体障害者や精神障害者、65歳以上の方などが対象です。
さらに、粗大ゴミ収集の場合は妊婦さんや怪我をしている人もサービスを受けられます。
サービスを受けるにあたって、本人の情報確認や協力者の有無などを確認するため、訪問調査が行われます。
http://www.city.yokohama.lg.jp/
神奈川県川崎市は、65歳以上で一人暮らしの方、あるいは同居している家族の協力を得られない方を対象にしています。
基本的には玄関先での戸別収集がメインになりますが、第三者の立ち会いがあれば自宅内からの粗大ゴミ搬出も行ってくれます。
サービスを受けるにあたって、訪問調査が行われ、その際にゴミの収集回数や収集方法などを決めます。