日本は先進国ですが、発達障害への正しい知識や認知度が低く、当事者は周りからの理解を得られないというのが現状です。
発達障害の一つADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ私の日常を少しだけ紹介します。
私は、親にADHDだと理解されていません。
傍からみたら、普通にしか見えないのがADHDです。
でも、私にしてみたら、「普通だ」ということの押し付けが苦しかったりします。
「なんでそんなこともできないの!?」
「なんで早く起きないの!?どうせ夜更かししてるから起きれないんでしょ!!」
「なんで毎日毎日遅刻になるわけ!?」
「なんで前の日に準備ができないの!?」
と毎朝まくし立てられて、ストレスで押し潰されそうな毎日……。
自分では一生懸命やってるつもりなのに、「怠けてるだけだ」とか「だらしがない」と自分を否定され続け、どんどん自分が嫌いになります。
私は遅刻ばかりしています。
一度遅刻すると、それから毎日遅刻をしてしまいます。
なんとか遅刻のループから脱出すると、それから何日かは学校に間に合うものの、遅刻回数は校内でダントツです。
それも、ほんの30秒~2分くらい間に合わないのです。
「あと30秒早く起きれば間に合っただろ」
と先生に言われたりしますが、起きる時間が問題ではありません。
たしかに朝は起きられずに、毎朝お母さんに何度も起こしてもらっています。
でも私は何時に起きたとしても、家を出る時間は同じになってしまうのです。
後回しにして結局忘れてしまうため、前の日に学校の準備をすることができないので、朝に準備をします。
すると、「日本史の教科書がない!どこいった!?あ、あれも持っていかなくちゃ!そういえば何探してたんだっけ?」と高確率でパニックに陥ります。
常に時間に追われていて、自分で自分に疲れます。
特に朝は、一日で一番疲れます。
「やっぱり前の日に準備すればいいでしょ」と普通の人は思うでしょうけど、私の場合はそれができません。
忘れ物もよくします。
友達に借りてその場を乗り切るものの、返すのすら忘れます。
友達の話に割り込んではだめだと思っても割り込んでしまうし、すぐちょっかいもかけてしまいます。
我慢しようと思っても、できません。
クラスの話し合いでは、友達の意見を正論で潰してしまいます。
物事の本質を見抜けすぎてしまうこともあり、納得のいかないことはどうしても許せなくて、自分の意見を突き通そうとしてしまい空気を毎回悪くしてしまいます。
空気が読めないと言われますが、読めていないわけではなく、自分の考えを分かってほしいだけなのです。
これはあくまで「私は」ですが、ADHDの人には共感できる部分があるのではないでしょうか。
私はもっとたくさんの人に発達障害のことを知ってもらいたいと思っています。
普通に見えても、普通のことができないということに苦しんでる人がたくさんいます。
無知による偏見が少しでも減ることを願っています。
ファッションデザイナーとして、世界で活躍することを夢見る女子高生です。