子供は放課後、どんな過ごし方をしているのでしょうか。
近年では学校が終わったあとも塾や習い事で忙しい子供たちが多いかもしれませんね。
ここでは、発達障害を持つ子供がどんな放課後の過ごし方をしているのか、その体験談を紹介しましょう。
子供が小学校に入学した当初は、いちいち小さなことで親の方が悩んでいました。
ADHD(注意欠陥多動性障害)を持つ息子は、健常の子供よりも親が気にかけなければならないことが多く、放課後帰宅してからも宿題は終わっているのか、明日の準備はできているかなど言い出したらキリがありません。
子供が小学生になりたての頃は、様々な書類への記入や持ち物の名前書きなど親が準備に追われます。
色々な学校行事もありますから、保育園・幼稚園とは違った忙しさがあります。
小学校に入学後、それまでとは違う生活のリズムに子供だけでなく、親も慣れなければいけません。
子供が小学生になると、放課後に家以外の場所で過ごすことも増えるでしょう。
親の目が届かなくても、子供が安心・安全に過ごせるように低学年のうちにやっておくべきことがあります。
ある程度、放課後の過ごし方のルールを作ることが大切です。
最初のうちは親同士が連絡をとって、子供を遊ばせるようにしましょう。
遊びに来てくれた子が一人で帰れるか、心配ですね。
行きは子供も「遊ぶぞ!」と勢いがあるので目的地に何も怖がらずに行けますが、帰りは寂しさもあるのか「帰り道が分からない」「一人で帰れない」と言う子がいました。
時間の約束もあるので、5時を過ぎたら親が介入してもいいと思います。
我が家の場合は相手の家に電話をし、息子と一緒に送ります。
送迎中はその日の楽しかった出来事のほか、どの道で帰るかを話します。
すると、次回は「一人で帰れる!」と元気に帰っていく姿が見られます。
子供に食物アレルギーがあるかの確認も忘れないようにしましょう。
友達が自宅に遊びにくる時は、は事前にメールで「おやつで何がNGですか」と聞いておくといいです。
自分の子供は友達の家に遊びに行く際も、もしアレルギーがあればその旨を相手の親御さんに伝えます。
遊びに行った先から一人で帰宅中にアレルギー反応を起こすことが一番怖いので、その点は事前にしっかり確認し合いましょう。
学童保育所は子供たちにとっても親にとっても、安心できる場所だと思います。
学年・クラス関係なく、子供たち同士が交流でき、学校の担任ではない先生方やボランティアの方などと接することができ、刺激がある空間です。
放課後の過ごし方という意味では、多くの人の目がある学童保育所では安心です。
我が家で学童保育所を利用する際は、以下のことに気をつけるようにしています。
息子は友達と遊ぶ時でも、必ずゲームがコミュニケーションツールの一つになっています。
ゲームのおかげで漢字が読めるようになったりしているため、我が家ではゲーム遊びはある程度許しています。
放課後、一度帰宅しゲームを持って友達同士で集まる姿をよく目にします。
その中でキャラクターの貸し借りなど様々なトラブルが起こることも……。
できれば子供同士で解決して欲しいことですが、金銭が絡んだ時は親が介入し、必ず双方の言い分をヒアリングします。
地域によっても異なりますが、放課後に公園で遊んでいる子供たちよりも、夜に塾のかばんを持ち帰宅している子供たちの姿をよく目にするようになりました。
そもそも「遊んでいない」「遊び方がわからない」子どもたちが増えています。
外遊びの楽しさも、私たち親世代も思い出すべきではないでしょうか。
友達と待ち合わせをして遊びに行き、一緒に帰宅する……放課後は、子供が成長する大切な時間です。
私もできるだけ我が子を信頼しながら「今日の放課後、いつもと違う公園に行ったよ」などという日々の成長を見守っていきたいと考えています。
私は中学2年生の息子と小学6年生の娘、2人の発達障害児を持つ母親です。
2人とも診断名は自閉症で、知的障害はなく、公立学校の普通級に通っています。
友達もおらず、外遊びも嫌いで家にこもってばかりの子供たち……
「このままではいけないのかも」私が危機を感じたのは今から5年前、下の娘が小学校生活に慣れてきた頃でした。
当時、息子は小学4年生、娘は小学2年生。
のんびりおっとり性格で、母親に似て超インドアの子供たち。
外遊びへ誘い出してくれる友達もおらず、たまに同級生に誘われて出かけても、上手く遊べないのかすぐ家に帰ってきました。
文字通り「学校と家との往復」しかしていない生活に、
「このままでは自分から外に出ていけない人間になってしまうのでは?」そう私は焦り、放課後の過ごし方に悩み始めました。
自分自身の子供の頃を思い返すと、おとなしい子供でしたが、放課後はわりと頻繁に外に出かけて遊んでいました。
楽しかったけれど、時にはケンカして途中で帰ることもあったし、グループ内で仲間外れにしたり、されたりしたことも。
そんないろんな思いを体験する中で、私は人との接し方を学んできた気がします。
しかし、そうした他人とぶつかり合う経験がとても少ない我が家の子供たち。
この子たちに、人間関係を学ばせてやれる場所はないだろうかと考えました。
そんなときに出会ったのが、子供たちが通う通級指導教室に置いてあったチラシで見つけた、放課後等デイサービスでした。
放課後等デイサービスは、小学校から高校卒業までの障害を持つ子供が通える福祉施設で、私の子供たちが利用しているところは、経営者が学生時代から器械体操を続けている方であることから、体操教室のような習い事的要素が備わっています。
チラシを見た私はすぐ見学に行って、スタッフの方から話を聞き、
以上の理由から、放課後等デイサービスの利用を決めました。
「我が子たちに人間関係を」という狙いで始めた放課後等デイサービスの利用ですが、通所を始めてからこれまでに得られた成果は期待以上でした。
一番の大きな成果は、子供たちに同年代の友達ができたこと。
特に娘は仲良し4人組を結成し、ときにはケンカもしながら基本的には楽しくやっている様子です。
昨年夏には我が家で「お泊まり会」を計画して、年相応の交友体験ができました。
さらに、運動面でも喜ばしい成果が得られました。
息子には運動障害もあり、かけっこではずっと最下位だったのですが、今年の中学校での運動会では、短距離走でなんと6人中5位に!
健常の同級生たちと共に走って5位を取れたことは、息子の大きな自信になったようです。
なによりも2人は放課後等デイサービスで過ごす時間がとても楽しいとのことで、特に息子は「もう1つの我が家」とまで表現するほど!
利用は週に2回ですが、その日をとても楽しみにしています。
私自身も子供たちの放課後の過ごし方に頭を悩ませていたので、楽しく過ごせる居場所ができて本当に良かったと思います。
我が子たちに家以外の居場所を提供してくれるスタッフさんには、感謝してもしきれません。
これからも、できるだけ長くお世話になりたいと願っています。
子供が大きくなるにつれて少しずつ親と過ごす時間が減り、少し寂しいです。