介護福祉士 の仕事をしていると周りの人から「たいへんですね」「つらくないですか?」など言われることが多々あります。
確かにいわゆる3K(きつい・汚い・危険)な仕事だと思いますし、それに加えて「給料が安い」ときています。
介護福祉士 に限らず、介護にかかわる仕事はすべてよっぽどホスピタリティがなければ勤まらないと思われて当然です。
現場での従事が嫌になってしまった人はキャリアアップをすることで徐々にデスクワーク中心の仕事にシフトしようとしますが、そういう考えでは介護福祉士の仕事にやりがいを見出すのは難しいと思います。
正直、自分も日々こなしている利用する方々へのお世話を終えて疲れて帰宅する時などに、割の合わなさを感じてしまう時もあります。
悪く考えてしまえばどこまでもそういう考えになってしまうでしょう。
「肉体的にも精神的にも多くの人の役に立ちたい。自分もいつか利用者さんと同じような立場になるかもしれないし、その時に世話をしてくれる人の気持ちを心から理解して感謝できるように」
介護福祉士の仕事を始める前は、こういう高い志を持っていたので、その気持ちだけは忘れてはいけないと思って頑張っています。
利用者さんの心身状態も色々で、認知症などで意思の疎通がままならない人も中にはいます。
そうした人達のお世話も手を抜くわけにいかないですから、そこは自分なりの目標を持って取り組んでモチベーションを維持していくことが大事だと思います。
そして、目標達成にやりがいを見出すのです。
具体的にいうと利用者さんが今、何ができれば嬉しいのか、幸せを感じてくれるかということを日々の会話から察します。
介護福祉士の仕事は介護対象者の相談にのったり助言をしたり、寂しい思いをしないよう社会活動支援をすることも含まれています。
そのため、利用者さんと相談して何か目標を持ってもらうことで生活に張り合いも出てくるのです。
「車椅子で少し遠い公園に出掛けて、そこにいる人達とお話をしたい」
「ジグソーパズルを完成させたい」
など、何でも構いません。
そういうものがあると、その話題中心にお話も色々できますから表情も良くなりますし、会話の効果は大きいですね。
目標が達成できれば、利用者さんだけでなく、自分も嬉しくなってしまいます。
一つの目標が達成できたら、また別の目標を設定し、そこにもやりがいを見出すようにします。
こうして介護福祉士のやりがいをどんどん見つけていくと、仕事の質も良いものになっていくでしょう。
意思の疎通が難しい人に対しては、自分自身の目標を設定するようにしています。
たとえ感謝の言葉をもらえなくても、目標達成で自分は満足できます。
自分は介護福祉士のやりがいというものをこのような形で求め、日々勤務をしています。
介護福祉士の仕事にやりがいを見出しながら、毎日頑張っています!