わが地域は高齢者が多く、地域の活動もさかんです。
介護に携わっている方や関心の多い方も多く、自治会から依頼を受け、地域での介護教室を開催させていただきました。
地域の会館を使用し、地域で介護に関する仕事をしている方が数名講師となり、各専門分野に分かれて簡単な講義と実演を行います。
参加者は、地域に住まれている介護をしている方受けている方、関心をもっている方です。
家庭での介護方法の知識や介護技術の習得、介護者の健康維持、介護に関して学んでいただきます。
移乗・移動の方法、食事の介助、夜間のトイレについて講義と実演をし、主に多くの方が悩まれている介護をすることで起こる腰痛についての対策を講義させていただきました。
腰痛の起こらない体重移動やトランスファーの方法の指導、時には参加者から「こんな方法もあるよ」「うちはこうしてるよ」と提案もありました。新しい方法をみんなで学ぶ機会となり、十分な環境と設備がない家庭において様々な工夫を凝らして介護をおられ、情報交換の場でもありました。
誰にも相談できない、悩みを打ち明けることができないとった家族介護の介護者達が集まり、介護に関して一緒に学び、辛さや悩みを語り合ったり、励ましあったりすることで、負担を軽減したり、介護者自身がリフレッシュする機会を作ったりしました。
時間に追われている家族介護の中で、コーヒーを飲み仲間と語り合う一服の場を作ることで、本音を話しやすくリラックスできる効果がありました。
家族介護において一番大事なことは、介護者自身の健康です。
休憩するということを忘れず、介護者自身が疲れてしまわないように、リラックスすることの大切さを講義させていただきました。
看護師や介護福祉士、ケアマネージャーが講師として集まったので、講義と実演の後は相談コーナーの時間を設けました。
この相談コーナーも、自分たちの知識と経験を地域に生かす機会になりました。
様々な介護保険サービスの提案や医療的なアプローチ、個別的な介護技術の相談などの中で、「時間に追われて、なかなか相談にも行くことができない」「誰に相談をしていいか分からない」といった声もありました。
介護をする側もされる側も高齢者が多く、老々介護の現状です。
地域での活動をさかんにすることで、より多くの情報を伝えることができ、少しでも介護が楽になる家庭が増えることを願い、活動を続けています。
地域福祉の活性化を目指し、ケアマネージャーとして働きながら地域でも活動させていただいています。