盲導犬のパピーウォーカーの存在は、テレビ番組でも取り上げられる機会があるので、多くの方が知っていると思われます。
我が家で、パピーウォーカーの活動に参加することを決めたのは、子供の教育にいいと考えたからです。
盲導犬 のパピーウォーカーになり、犬と一緒に生活させることで、相手を思いやる気持ちが芽生えるのでピッタリだと感じました。
実際に以前は自己中心的な行動をとることが多かったわが子ですが、盲導犬の候補生のラブラドールと一緒に生活するようになってから、弟などに対して優しく接することができるようになりました。
子供が犬と一緒に生活することで成長したケースは他にも多くあるので、子供のために盲導犬のパピーウォーカーをしてみるべきです。
お別れの時は子供にとって辛い思いをさせることになりますが、小さい時期から別れを経験すると精神的に強くなるため、良い経験だと高く評価できるでしょう。
盲導犬の育成活動に協力するという目的以外に、犬と一緒に子供の成長を感じることができるので、教育的な意味でもパピーウォーカーになる価値があります。
盲導犬のパピーウォーカーになるためにはメリットだけでなく、デメリットも知っておく必要があります。
まず、費用面です。
医療費や飼育費は、自己負担しなければいけません。
餌は安いものではなく、盲導犬協会が指定した餌を与えなければいけません。
しかも大型犬のため、餌代だけでもかなりの額になってしまいます。
ワクチン代は盲導犬協会が支払う場合が多いのですが、風邪を引いたり、お腹を壊したり、ケガをしてしまった際などは飼育している人が全額支払うことになります。
したがって、パピーウォーカーは経済的に余裕がある家庭でないと厳しいと言わざるを得ません。
犬のためにお金を出しても構わないと考えている人でなければ、パピーウォーカーにはなれないでしょう。
そのほか、室内飼育をしなくてはいけないので、家の床や壁が傷だらけになってしまうことを覚悟してください。
私もそこまでひどくないだろうと飼い始めたのですが、大型犬ということもあり、傷は想像以上についてしまいました。
新築で傷をつけられたくないと考えている方には、おすすめできません。
実際に飼育していくとなれば上記のようなデメリットもありますが、パピーウォーカーは目が見えない人の生活を支える盲導犬を育てる一役を担えますから、非常にやりがいがあります。
デメリットの何倍ものメリットがあります。
気になっている方は、前向きに検討してみましょう。
我が家では現在犬を飼っていますが、パピーウォーカーを経験したことが、犬を飼うきっかけになりました。
また、最近は盲導犬を引退した際に、育てられた家に戻るケースが多くなっているため、一生会えなくなるわけではないので安心してください。
パピーウォーカーは、盲導犬候補の子犬を約10ヶ月間飼育するボランティアです。
家族の一員として温かい雰囲気の中で、パピーウォーカーが基本的なしつけをしながら色んなことを学ばせていきます。
一緒に様々な場所に出かけて沢山の人と触れ合うことで、人になつき、社会生活に慣れるようになります。
そうすると、聴覚障害を持つ方との生活がスタートする際にもすんなりと信頼関係が築けて、頼もしい盲導犬へと成長するでしょう。
盲導犬を育てる一役を担うパピーウォーカーになるためには、いくつかの条件をクリアしなければいけません。
などが、パピーウォーカーになる条件です。
まずは盲導犬協会に問い合わせをしてみて、色々と話を聞いてみるのがいいかもしれません。
パピーウォーカーになることは、急いで決めることではありません。
条件をクリアしている場合、あとはじっくり考えてから受け入れを決めるようにしましょう。
パピーウォーカーになることを決めたあと、盲導犬候補になる子犬を迎え入れるまでには、登録申込書を出し、説明会と面接が行われ、その時点で登録を希望する場合はパピー委託待機者として登録されることになります。
委託の連絡を受けたら、書類の説明や子犬の接し方などについてレクチャーが行われます。
それから委託式で、晴れて子犬と対面することになり、そのまま家に連れ帰ることができます。
そうして、いよいよパピーウォーカーとしての生活が始まります。
■日本盲導犬協会 https://www.moudouken.net/
パピーウォーカーとして盲導犬育成のボランティア活動に参加。
家族全員、貴重な経験をすることができました。