体操で介護予防ができるんです!
50歳を過ぎてから、介護予防のために体操を始めました。
体操を始めたきっかけは、友人が要介護者になったことです。
ほとんど年齢の変わらない友人がある日突然関節などを悪くし、歩行が困難になってしまいました。
まだまだ自分では若者と思っていた分、ショックもとても大きかった記憶があります。
そこで初めて自分が要介護者になったときのことを考えるようになり、介護予防に力を入れるようになりました。
私がやっているのは、いつまでも元気に歩けることを目標にした健歩体操というものです。
長い時間を掛けてステップアップをしていく内容なので、日頃から運動不足の人でもできると聞き、思い立ったその日からやり始めました。
やり方としては、最初の2ヶ月くらいはずっとストレッチを毎日行います。
入浴後の血行が良いときに足腰を揉み解し、後々のウォーキングのために準備をします。
私は今も妻に手伝ってもらいながらストレッチをしているのですが、コミュニケーションの時間にもなるので、体操を始めた当初からとても楽しく続けられています。
それが終わると次の段階に移り、筋力トレーニングを始めました。
ただあくまで体操なのでそこまで激しいものはせず、無理のない範囲で進めていきました。
私の場合は、たとえば立ち仕事をしているときに足首に重めのリストバンドをしたり、軽めのスクワットをテレビを観ながらやるといった感じです。
身体の調子が良いときはついついオーバーワークになりかけてしまうので、そこはしっかりセーブするようにしなければいけません。
この体操を3ヶ月ほど継続し、終わる頃には若い頃のようなふくらはぎになっていて嬉しかったです。
そして最終段階として、歩きを取り入れた運動を始めました。
ここまで実に5ヶ月ほど要しているのですが、驚くくらい身体が軽くなっていて動かすことへの不安も全くなくなっていたのです。
このときすでに、体操の介護予防効果というものを実感できたような気がします。
最終段階の内容としては、外を散歩するのではなく、自宅の段差などを使い躓かないように歩くトレーニングをするようにしました。
段差の上がり下がりを毎日15分ずつ繰り返し行うというもので、現在もそれを続けています。
精神的なこともあるのでしょうが、体操を介護予防のために始めてからというもの、関節の痛みや疲労感がとても緩和されるようになりました。
妻と出掛けても、いつの間にか妻を置き去りにしてしまうほど歩く速度も増しており、何なら30代後半から40代の頃よりも元気になったと思うくらいです!
介護予防という言葉がどんどん現実的に感じられるようになると、モチベーションを保つのもそう難しいことではありません。
どんなに年齢を重ねても、できるだけ介護を必要とすることなく、健康でいたいですから……。
一生元気に歩き続けられることを目標に、これからも介護予防に努めていきたいです。
体操を介護予防のために始めた私ですが、介護予防は健康寿命をのばすことに繋がると考えています。
健康寿命とは、心身ともに健康な状態で日常生活を送れる期間のことを言います。
要支援・要介護の状態になってしまう大きな原因の一つは、運動機能の低下や障害だと考えられています。
介護が必要になった場合、そのことは本人だけでなく、家族など周りの人にも様々な問題を招いてしまうことになりかねません。
病気やけがなどによって介護が必要になるというのは、健康な状態とは言い難いです。
治療やリハビリを続けていても、身体が万全でなければ健康寿命どころの話ではなくなるため、介護予防をすることで健康寿命をのばしていくようにしましょう。
高齢になってもしっかり歩けたり、身の回りのことは自分でできる……となれば、精神的にも良い影響を及ぼします。
健康寿命をのばすためには持病などの治療も大切ですが、食事や運動といった生活習慣を見直していく必要があります。
近年では、各地で介護予防目的の体操教室などが行われています。
私は個人で体操を始めましたが、サポートしてくれる人がそばにいなかったり、一人で続ける自信がない人などは、介護予防の教室に通ってみるのもいいかもしれません。
これまで運動の習慣がなかった人も、介護予防のための体操は気軽にできるものが多いので、ぜひチャレンジしてみてください。
元気に老後を過ごすための準備をしっかりしていきたいと考えています。