外に出て遊ぶことが昔から好きだった私は、旅行に行くのも好きで、よく学生時代の友達と一緒に旅行に行ったりしています。生まれつき足が悪い私が思い切って大阪に初めての一人旅に行った時の話です。
ゴールデンウイークも半ば、5/1に学校に着いたら扉が閉まっていて開かないし電気がついておらず、学校が休みになったのもすっかり忘れていました。普段の登校日のように母にお弁当も作ってもらっており、一度家を出たし帰るのももったいないなと思い、前から行きたかった大阪へ行こうとふとひらめきました。
突然思い立ったのは良いが、大阪までどう行けばいいのか何も考えなしにとりあえず大きな駅へ電車を乗り継いで行きました。大きな駅へ着いた後、所持金と相談してバイトの給料日前で手元にあまりお金がなかったため、特急ではなく鈍行で大阪に行くことに決めました。そして、駅員さんにもお願いをして大阪まで連絡をいれてもらいました。
最初はウキウキ気分で、自分が住んでいる市や県から離れていくのが楽しみでした。乗り換えの駅では、エレベーターがないためチェアメイト(キャタピラー式階段昇降機)で隣のホームまで行くことになります。私はチェアメイトが非常に苦手でしたが、もしかしたら駅員さんがそれに気づいてくれたのかもしれません。チェアメイトに乗っている間に色々と話しかけてくれ、とても楽しい時間になりました。
朝に出発しましたが、鈍行で大阪に向かったので、着いたのは午後2時半ほどでした。難波の駅が非常に広く、どこに何があるのかがわかりません。今みたいにスマートフォンで詳しく調べることができないので、どこに行けばいいのかの情報を集めるのが大変でした。
駅員の方が親切に道を教えてくれて、ついに大阪の街へ繰り出しました。大阪の駅周辺では、大きい通りなどは歩道も幅広いため、車椅子で走るには非常に快適でした。また、商店街も広いため安心して観光ができました。
駅員さんに教えて頂いたたこ焼き屋では、他のお客さんがいたのですが、わざわざ車椅子でも食べやすい席を譲っていただき、店のお兄さんが椅子をどかしてくれて、とても美味しいたこ焼きを頂きました。
大阪の街も3時間ほど滞在しただけで帰らなければいけませんでしたが、行きに道を教えて頂いた駅員さんに電車に乗せて頂きました。短い観光時間でしたが、色々な出会いがあり出会った方に親切にして頂き、一生の思い出に残るような旅行になりました。 帰りも疲れて途中で寝てしまいましたが、無事に帰宅することができました。しかし、親には遅くなるとも何も連絡しなかったため、帰宅したらコッテリ叱られてしまいました。
生まれつき身体に障害を持っていますが、外出が好きで、仕事が長期で休暇を取れる時は旅行に行くのが大好きです。