娘が4歳の頃、離婚しました。
必死に働きながら子育てをしていましたが、娘が小学生の頃、自分自身が手術をしなければいけない病気になり、ひとり親家庭等医療費助成に助けられました。
ひとり親等医療費助成制度は、母子家庭や父子家庭の家庭の子供は医療費がかかりません。
この制度は大変助かりました。
母子家庭で働いているということで、仕事が休みがちになるのではないかと周囲に思われたくないという意識があり、例え子供の病気でもしょっちゅう休めないと思っていたからです。
症状が重くならないうちに、病院で診察を受け、薬を出してもらう。ということが、財布の中を気にせずにできました。
ひとり親家庭である自分が病気になった場合、医療費は普通にかかります。
ある日私は突然発病しました。救急車で運ばれる事2回。
2回目の搬送で手術が必要な病気であることが分かりました。
すぐに手術のための検査入院を勧められましたが、娘がまだ小学校低学年なことを理由に、通院での検査にしてもらいました。
通院で検査をするということは、医療費がかかります。実際数万円かかりました。
これが検査入院の場合、ひとり親等医療費助成の制度で、医療費がかからないのです。
でも自分は、手術のときは嫌でも娘を誰かに預けなければいけない、せめて検査入院はせずに通院にしようと考えたのです。
発作に怯えながら検査に通い、手術を待ちました。
全ての検査を終え、入院の日を待ちました。
娘は学校があるので、仲良しの同級生のお母さんが預かってくれると申し出てくれ、遠慮なくお願いしました。
入院、手術、経過観察を経て退院の時。
病院の会計から請求書がまわってきました。
請求額「70円」
自己負担分は請求されるのが分かっていたので正直請求書を見るまで怖かったのですが、「絆創膏代金70円」のみでした。
ひとり親家庭等医療費助成制度がなければ、高額医療制度を使っても自己負担分は8万円を越えます。
仕事は傷病手当を受けて休んでいて、給料の満額をもらえない状況の中、この制度はとてもありがたかったです。
とはいえ、4時間に及んだ手術の医療費はとても高額で、後日、ひとり親家庭等医療費助成の方から、病院からの証明書を出してもらうようにと通知がきました。
診断書などの料金は痛かったですが、入院費に比べると安いものです。
ひとり親家庭等医療費助成がなければ、自分は入院・手術を躊躇して、その後も身体に爆弾を抱えたまま過ごしていたかもしれません。
命を救われたと言ってもいいでしょう。
ひとり親家庭でも、医療費を気にせずに病院を受診できるということは、とてもありがたい事だと実感した出来事でした。
長い間、娘を抱えて母子家庭をしていました。
現在は再婚していますが、母子家庭への様々な制度に助けられました。