ホームヘルパー として働いている私には、気をつけていることがいくつかあります。
どんなことに気をつけているのかを紹介したいと思います。
ホームヘルパーとしての一つ目の注意点です。
介護を必要する人は加齢や何かしらの理由があり、以前は自分で出来ていたことが出来ません。
しかし、その人たちは決して弱者ではないということを忘れないようにしています。
自分よりも年上の方が介助を必要としているケースも多くあります。
そういう方でも人生において先輩なので、私は名前には必ず「さん」を付けて呼びます。
また、「おじいちゃん」や「おばあちゃん」という呼び方も避けます。
1人1人は個人なので必ず名前や苗字で呼ぶようにしています。
次に、挨拶と目線の高さです。
これらは、ホームヘルパーの忘れてはいけない注意点だと思います。
ホームヘルパーだからということではなく、人としてきちんと挨拶するのは当たり前のことです。
とはいえ、ホームヘルパーとして働くうえで、その重要性を特に実感しています。
相手の身体を拭いたり身の回りの介助をするにあたり、安心して自分に託して貰いたいので……。
挨拶をするかしないかで相手の態度もかなり変わると感じています。
さらに、話す時は目線の高さを必ず合わせます。
介助を必要としている人は寝たきりであったり、座っていることが多いです。
ですから私が立ったまま話すと、上からの目線となり圧迫感を与えてしまうことに繋がるため、できるだけ立ち膝で話すようにしています。
誠実な態度をとることも忘れません。
これが、ホームヘルパーとして働く時の最大の注意点と言ってもいいでしょう。
信頼してもらえなければ、業務をスムーズに行うことは出来ないと考えています。
物忘れが激しく、私が質問に対して答えたことを何度も聞いてくる方でも、誠実に何度でも説明します。
目上の人だということを忘れずに、打ち解けるまでは敬語を使います。
誠実な態度をとることで、利用者の方たちはかなり信頼してくれるようになります。
やはり一番大切なのは、利用者の方の気持ちになって業務をこなすということではないでしょうか。
利用者の多くは以前まで出来ていたことが出来なくなり助けを必要としているため、なぜ自分で出来ないのだと自身を責めたり、自分に対して怒りの気持ちを抱いている人もいます。
加えて、手伝ってもらうことに恥ずかしさを感じたり、不甲斐なさを感じている場合もあります。
必要以上にお礼の言葉を述べてくる人も多いのですが、私はその人たちに対してやってあげているという態度をとらないように心がけています。
毎日の「ありがとう」の言葉に対しても、「はい」などと言わずに、「他にした方が良いこととかはありますか?」「不具合はありませんか?」などと尋ねるようにしています。
加齢などにより出来ないことが増えてしまうのは仕方ないこと。
それを手伝う私に、利用者の方が後ろめたさや申し訳なさを持ち続けて欲しくないからです。
常に誠実な姿勢を心がけることが、ホームヘルパーとして働く私のモットーです。