病院ボランティア として子供の遊び相手をしたのは、看護学生の時でした。
私は高校生の頃に看護学生として看護師を目指していたのですが、子供が大好きだった事もあったので小児科で働きたいと思っていました。
病院ボランティア の活動は病院内で患者さんなどが、少しでもいい状態で診察や治療を受けられるように自ら奉仕するというものです。
まだ実習も始まっていなかった頃、小児科がどんなところなのか、ぼんやりとしたイメージしか持てなかった私は、丁度学校に案内が来ていた小児科の病院ボランティアに参加することにしました。
小児科の雰囲気を体感したかっただけではなく、子供と遊ぶ事も好きだったため、参加することに決めたのです。
期待に胸を膨らませ、その日を迎えました。
当日、私は病院ボランティアとして保育スペースで遊んでいる子供たちの相手をお願いされました。
最初は特に何も考えずに子供の相手をし、子供たちも楽しんでいたのですが……。
あまりに遊びに夢中になり騒ぎすぎてしまって、周囲の人に怒られるという事がありました。
そこは保育スペースと言っても待合室の一角にある場所であり、ここが病院内であるという事を失念してしまっていた事に、怒られて初めて気付いたのです。
他の患者さんたちの迷惑にならないようにという事の他、単なる時間潰しで遊んでいるわけではなく、子供は診察や治療の順番待ちをしているため、病院ボランティアは子供と静かに遊べるように配慮しなければいけません。
病棟ボランティアという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、病棟ボランティアの場合は入院している子供たちの遊び相手などをします。
入院している子供たちに接しているなら、騒ぐことなかったかもしれません。
ですが、私が遊び相手になった子供たちは、外来に診察や治療に来ていた子供たちです。
入院中の子供たちに比べ、一見すると元気な様子から、その子たちが診察や治療待ちということが頭から抜けてしまっていたのです。
騒いだ事を怒られてからは、絵本を読み聞かせるなどできるだけ静かに過ごすよう心がけました。
ところが、今度は遊びに夢中になってしまった子供たちが、診察の時間になってもなかなか保育スペースを離れようとしない事態に陥ってしまいました。
それで子供のお母さんたちに注意されてしまい、病院側にも迷惑をかけてしまう結果になってしまったので本当に申し訳なかったです。
子供がお母さんの診察についてきているだけなら、遊び場から離れようとしなくてもそれほど問題ないのかもしれませんが、先ほども書いたように診察を受けるのは子供たちであるという事を失念していました。
この経験を通して、病院ボランティアで子供の遊び相手をするのは結構難しいと痛感しました。
また、子供たちと過ごしたのが待合室だったため、ほとんど小児科の雰囲気を感じることができずじまいでがっかりしました。
ですが、小さな子供たちと遊んだ事自体は楽しかったです。
それに子供の相手をしている事に感謝されたり、同じ待合室で待っているお年寄りの方たちが子どもたちを通じて私に話しかけてくれるなど、嬉しい事もありました。
病院ボランティア子供たちと遊ぶというのは、環境柄普通に遊ぶのとは違う事がわかりましたし、色々注意点も多いなと勉強になりました。
子供と一緒に診察の順番を待つお母さんたちの悩みといえば、その待ち時間が長いこと。
小さい子供の場合、長い待ち時間は苦痛でしかありません。
それは、付き添いの親御さんにとっても同じことです。
そんなときにいてくれると助かるのが、病院ボランティアなのです。
「子供が楽しく遊んでいるから、待ち時間が多少長くても苦にならない」
と、親御さんたちにも好評です。
また、受診の順番待ちの子供だけではなく、その兄弟・姉妹の遊び相手になったり、時には親御さんの話を聞くこともあります。
何より病院ボランティアは、診察や治療に対する子供の不安を和らげるという重要な役目を担っています。
病院ボランティアとして活動したいと考えている人もいるでしょう。
病院ボランティアは子供が好きというだけでは活動できないのです。
などが、病院ボランティアになる条件です。
ボランティアの養成講座は、各病院で開講されています。
受講後、ボランティアとして病院への登録が必要になります。
対象者の年齢は18歳以上というところもあれば、20歳以上というところもあります。
また、病院によって条件も異なるでしょうから、自分がボランティア活動の場として希望する病院では、どういった条件があるのかをあらかじめよく確認するようにしましょう。
子供が好き!という想いだけじゃ病院ボランティア務まらないことを学びました。