夫婦と子供1人のごくありふれた共働き家庭。子供を預かって貰うことのみを考えていた私。想像と実際のギャップ、体験してみて思った事がご参考になればと思います。
幼稚部クラスのある保育園に子供を通わせていました。夫婦ともフルタイムの共働きなので、保育園は我が家にとってはこの上なく頼もしいパートナーです。 けれど、子供も大きくなり卒園の時期が迫って来ると、ふと現実味を帯びてきた事がありました。それは……
小学生になったら、放課後ってどう過ごさせたらいいの?ということ。
夫も私も子供の頃は、帰宅すれば誰かが居る家庭で過ごした為、共働き家庭の子供の情報が皆無だったのです。そこで、職場の同僚に話を聞いてみると『学童保育所』があることを教えてくれました。
息子が通う小学校の校区内には2ヶ所あることもわかり、早速、問い合わせてみることにしました。
まず、1ヶ所目の学童保育所に問い合わせました。人数の空きはあるものの、保育時間がお迎えギリギリの時間になってしまうので、一旦保留にしました。
2ヶ所目の学童保育所にもドキドキしながら問い合わせてみると、幸運にも人数の空きがあり、保育時間も申し分なかった為、後日、見学がてら詳しい説明を聞きに行くことにしました。
場所は小学校の近くと聞いていたのですが、1度では見つけられませんでした。何故かというとそこは事務所もしくは店舗を改装して作ったような、ちょっとした学習塾のような佇まいだったからです。
出迎えてくれたのは、『指導員』と呼ばれる若い男性の方でした。
しおりを渡され詳細な説明を受けましたが、指導員が何名もの子供達の面倒をみて、全学年分け隔てなく過ごし、学童保育自体が保護者の責任で成り立っていることなど、この日は保育園との環境の違いに、カルチャーショックを受けることになりました。
自宅に戻り、さっそく家族会議をしました。カルチャーショックはありましたが、誰かの手を借りなければ、放課後、子供を安心して過ごさせることはできません。
何よりも、子供自身が学童の雰囲気を気に入り、のびのびと過ごせる事が予想できました。
なので、多少の環境の変化はしょうがないと割り切り、預かりをお願いすることに決めました。
様々な年齢の子供達と一緒に過ごしていますから、喜怒哀楽様々なことがありました。一人っ子のうちの子供にとっては、周りとの関わり方を学ぶいい経験になったのではないかと思います。指導員の方は皆、子供達だけでなく保護者にとっても安心して頼れる存在でした。学童保育所の環境や雰囲気、指導員との相性もありますが、よい学童時代を過ごせたのではないかと思います。
中学生の息子を持つ母です。手がかからなくなり、少し寂しいです。