我が家の次男は現在20歳です。
小学校6年生のときに発達障害児の支援制度を利用したのがきっかけで病名が分かり、以後通院しています。
子供は3人で次男のほか、23歳の長男と高校1年生の三男がいます。
次男は1歳から保育園に通っていて小規模のところだったので、色々気配りしていただきました。
他の子より体格がよく、おむつもすんなり外れました。
次男の「何かが違う」と思うようになったのは、保育園から幼稚園に通うようになってからです。
4月1日生まれの次男は学年では一番最後になり、幼稚園には途中入園しました。
年少さんと年中さんの時は先生にも恵まれ、何かとフォローしていただきながら、完璧にはできないこともなんとか頑張ってクリアしてきました。
この頃から、次男に話しかけても返事がない時があり、たまに聞いてないの?って思うことも……。
もしかして難聴ではと思い、念のため耳鼻科で診てもらったところ、「都合性難聴」と言われてしまいました。
本人の都合の悪いときだけ聞こえなくなると……。
音自体はとてもよく聞こえていて、音域も広く、どちらかと言えば聞こえすぎです。
次男について新しい疑問がわくと、私は本で調べるようになりました。
図書館でも借りて、子供の難聴・障害などの本も40冊も読み漁りました。
その当時はまだそれほど発達障害という言葉が世間に浸透しておらず、私が読んだ本にはそんな障害名は出てこなかった気がします。
障害名は書いていなかったものの、どの本を読んでも息子の症状に当てはまりました。
保健所へ相談に行くと、「お母さんが疑って読めば当たるんです」と言われ……。
やはり何らかの障害ではないかと思い、保健所以外のところにも相談に行きましたが、「思い込みじゃないか」「早生れだから仕方ない」と相手にしてもらえませんでした。
次男が年長さんになると、担任の先生と私の意見が合わない状態が続きました。
個人面談でも「そんな細かいことを」と言われ、相手にされなくなりました。
今で言う「モンスターペアレント」だと思われていたようです。
そんな状況の中、次男の様子がいつもとは違うと感じていた矢先、息子と同じクラスのお子さんのお母さんから「中に入れず、教室の外で泣いていたみたいよ」との連絡がありました。
幼稚園に事情を聞きに行くと、担任の先生から「ビデオ撮影時にみんなと同じ行動ができないので、外れてもらいました」という返事が。
「本人自身が理解できないことはできない」と、担任の先生には何度となく説明していたのですが、わかってもらえていませんでした。
家族で幼稚園の転園も考えましたが、次男の「お友達と一緒にいたい」という言葉もあり、そのまま通うことを決めました。
ただ一番遅く登園して、一番早く帰ってくるようにして……。
それしか親にはできませんでした。
幼稚園で怒られて息子には辛い思いをさせてしまい、私も次男の幼稚園時代は思い出したくありません。
発達障害の次男を含めた男の子3人を持つ母親です。