「介護保険のサービスを受けたいが、まだ人に頼るのも何か恥ずかしい」と言った、サービスが絶対必要とまで行かない人達も多いのではないでしょうか。例えば足が悪い奥さん、要支援1を持っていれば手すりを実費の10%でレンタルしてもらえます。その他のサービスも多少なりとも受けられます。
貴方は寄る年波のせいで、多少不自由な生活を送っていませんか?もし病院に通院していて主治医の先生がいるのなら、早速お住まいの市役所に電話をしてみましょう。「介護保険を利用したいと思っているのですが、申請書送ってください」と言っても良いし、自分で役所に書類を取りに行っても良いです。市のホームページからダウンロードできる場合もあります。そこに必要事項を記入します。その時、主治医の名前を書きますので、先生に一言断っておきましょう。
さて、役所では貴方の主治医から身体の様子をよく聞きます。それから、調査員が自宅を訪問し、直接会って話をすることになります。調査訪問では質問に答え、自分の身体の辛いことや家庭の事情をお話しするだけです。何でもお話ししても大丈夫です。勿論、話したくないことは話さなくていいのです。
実はこの調査が要支援1か2か、または要介護1かという判定が下る第一段階なのです。『要支援』と『要介護』ではサービスの種類や受けられる量も違います。ですから、生活感丸出しはいいのですが、最低限の礼儀は守りたいですね。
介護保険サービスの通知が来て、もし貴方が要支援1に認定された場合、何処かの介護事業所と連絡を取って、ケアマネージャーさんとお話合いをして下さい。身体の話は勿論の事、どんなサービスがあるか、料金はどの位か等。例えば要支援1で脚の悪い方の場合は、手すり・歩行器のレンタルが月に数百円、疼痛対策リハビリが数百円で合計1ヶ月間に自分が支払う代金は、1000円にも満たないかも知れません。
私は両脚変形性股関節症であまり歩けず、最近左側の股関節を人工関節にして、要介護1の認定を受けました。どんなサービスを受けたかと言いますと、手すりのレンタル、電動車椅子(自宅付近は坂道が多く手動では無理なので特別に許可された)のレンタル、リハビリ用歩行器のレンタル・週2回の疼痛緩和目的の訪問リハビリ・自立支援目的の見守り訪問ペルパーさん(洗濯掃除等の見守り)です。ちなみに、電動車椅子のレンタルについては、自宅付近は坂道が多く手動では無理なので特別に許可されました。それと、自宅玄関から道路までの間に手すりの設置工事をして貰いました。驚くほどの低額支払いで済み、家族共々喜んでいます。
80代後半の両親と一緒に暮らす50代後半の独身女性。結婚歴あり。
両親は要支援1、変形性股関節症・難病を患い自身は要介護1の認定を受けていますが、両親と持てる力を出し合って生活しています。