半身不随、言語障の父(63歳)が有料老人ホームに、認知症の母(61歳)がグループホームにそれぞれ入所しています。父は以前介護老人保健施設にいたこともあり、今まで他の施設を見学に行った経験を踏まえ書きたいと思います。
私が施設を選んだ際に重要だと思ったポイントは、「明るさ」です。見学等で何ヶ所か 施設を見ましたが、やはり場所によってこの「明るさ」には大きな違いがありました。
この明るさとは何か?例えば施設の証明の明るさ。スタッフの応対の明るさ。入所されている方々の明るさ。いろいろな明るさがあると思います。施設を選ぶ際、このような明るさがある施設にとても良い印象を覚えました。
私の両親は明るい性格で、施設に入るには比較的年齢が低いです。やはり暗い雰囲気の場所より少しでも明るい場所で生活させてあげたい……それが娘である私の希望であり、これから長い時間を過ごす本人の願いでもありました。 施設を決める時間短く選択肢も少なかったのですが、タイミングも良く両親は明るい印象を受けた施設に入ることができた為、今は楽しく生活することができています。
現在、父は私の家から比較的近い場所にある施設に入所しており、月に数回面会に訪れています。その際に感じることが「介護師の不足」です。
父の入所している施設はデイサービスもあり、日中は多くの人数のスタッフが介護にあたっています。しかし夜になると人数が極端に減り、わずか2人で夜の業務をこなしています。父のいる施設は40人程の入所者がいるので、スタッフ2人では結構な負担です。実際に父に面会に行き夜まで施設にいる時に、スタッフの方が暇もなく働いている姿をよく目にします。
この少人数の夜勤体制は、施設として問題なのではないか……そう思ったのですが、現在の法律では何の問題もなく、利用者の家族が施設の管理者に夜勤人数増員をお願いしても、まず体制が変わることはないでしょう。ただでさえ介護師の人数が不足しているので、尚更です。このままの状態で本当に問題ないのか、実際の施設の現状を見ると疑問を覚えます。
これから介護を必要とする人は更に増えます。よくメディアでも取り上げられていますが、非常に大変な問題だと思います。国の政策に任せるのではなく、もっと国民全員で介護師や介護施設についてもっと真剣に考えなくてはならないのではないでしょうか。
29歳、専業主婦。6歳の息子と主人とわんこと暮らす。