学校を卒業してから一人暮らしを始めた私。今まで親にやってもらっていたことを全て自分でやらないといけないので一苦労ですが、特に大変なのが買い物だったりします。
昔に比べてバリアフリー化されたお店が多くなり、行くことができる場所は増えました。しかし、健常者にはなかなか気づきにくい部分が意外とあり、もう少しこういう部分を改善してくれたら楽になるのにと思うことを紹介したいと思います。
洋服店では両側に商品棚があり通路が狭く、車椅子が通るスペースがなかったり、高い位置になどに商品があって取りにくい、試着室が車椅子対応のところがないなどの不便な部分があります。
車椅子でも入れる試着室があれば、もう少し服を選ぶ幅が広がるのにと思いますが、店舗の広さなどの問題もあるのでそうはいかないですよね。急ぎでない時以外は、気の知れた店員さんが居るときや友達と一緒に買い物に行って手伝ってもらうなどして、こういった部分は解決しています。
最近では大型店舗が増えてきており、郊外でも駅のすぐ近くにあり交通の便が良く買い物がしやすいところも多いです。しかし、棚の高い位置に欲しい商品が置いてあることがあったり、商品の入れ替えや品出しで段ボールやコンテナなどが通路に置いているので、通行できない、欲しいものが取れないといったことがあります。また、大量に商品を購入する場合に、車椅子だと何度かに分けて購入しては車に積んでの繰り返しになってしまうので少し大変です。
会計してから袋に詰める作業も結構重労働です。商品を詰め込むための台は大人が立って詰め込むのがちょうどいい高さのため、車椅子の私には高さが合いません。たまにですが、親切なお客さんや気の利いた店員さんが買ったものを袋に詰めてくれるのには、非常に感謝しています。できれば、車椅子で商品を詰め込むのに楽な高さの台を置いて頂ければ助かりますが、なかなかそういうわけにはいかないだろうなというのも理解はしています。
ある時、仕事でどうしても翌日に必要なものを買うため、交通の便も悪く、車も停めることができない個人店に行かないといけないことがありました。両親か友人に手伝ってもらおうと思い連絡したのですが、都合がつかず途方に暮れていました。そこで、ダメ元でお店に電話したところ「閉店後に自宅付近まで商品を持って行きます」とのことで、とても助かりました。数千円程度の商品でしたが、とても親切に対応して頂きました。残念ながらそのお店は無くなってしまいましたが、その時の対応には今でもとても感謝しています。
生まれつき身体に障害を持っていますが、外出が好きで、仕事が長期で休暇を取れる時は旅行に行くのが大好きです。