幼稚園に通わせるか、それとも保育園に通わせるか……
発達障害グレーゾーンの子供の育児中で、それが目下の悩みの種です。
現在3歳で療育施設に通っていますが、おとなしい性格のせいもあり、言語がなかなか出てきません。
このくらいの年頃の子供を持つ親御さんの悩み事と言えば、「幼稚園にするか保育園にするか」ではないでしょうか。
そこで、どのような進路があるのかをまとめてみました。
幼稚園の見学には行きましたか?
ある時、子供が通う療育施設でママと保育士さんだけで話し合う機会があり、その時にどの幼稚園の見学に行ったかが議題になりました。
発達障害の子供を持つ親御さん悩むのが、進路です。
我が子のように3歳児なら、来年から園に通うことになります。
クラスにはダウン症の子や未熟児で生まれた子などがいる場合もあるでしょう。
定期健診で診察をしてもらった担当医に息子について、
上記のことを言われました。
幼稚園や保育園はどう考えているのか聞かれ、「お姉ちゃんがいるので同じ幼稚園に通わせたいと思っている」ことを伝えました。
「年長組と年少組で一緒にバス通園できる(1人で通園するより心配がない)」
「年少組の頃は、授業はそこまで聞いていなくてもいいかな?」
個人的には、こういう考えでいました。
お姉ちゃん大好きな子供なので、幼稚園に行くのを嫌がっても、うまくなだめればお姉ちゃんと一緒にバスに乗ってもらえる気がしたんです。
でも、その担当医の答えは、
バスで一緒に行けたのがゴールではなく、教室に入って授業を受けて学ぶのがゴール
教室に入らず、お姉ちゃんの教室前まで逃亡してドアを叩いたらどうする?
とのこと。
もし多動であれば授業を聞けないばかりか「逃亡」するため、運動場を徘徊したり、お姉ちゃんの教室に迷惑をかける危険性があるというわけです。
「甘い!」と烙印を押されたような気がしました。
確かにそうです……。
母子分離がうまくいっていない我が家は、おじいちゃんやおばあちゃんに預けることはできても、保育士さんのような「他人」には預けられません。
美容院でもママの顔が見えていないとダメです。
療育を受けていて、私が先生の話を聞きに違う教室に移った時、「姿が見えていない」ことで泣き叫んでしまい、対応に困った保育士さんが息子を抱えて私のところへやってきました。
結局は、息子を抱いたまま先生の話を聞くことに……。
3歳なのに、親離れがまだできず大変です。
年中さんから幼稚園に進む子もいるので、年少の時は「幼稚園に行く」ことを目指すだけでも!そう思っていた私にとって、担当医の言葉は胸に響きました。
療育を受けながら、期間を決めて幼稚園に行くための対策を講じることに。
対策がうまくいくかどうかは、正直今のところわかりません。
我が子のように発達障害グレーゾーンの子供でも、幼稚園や保育園選びは普通の子と同じです。
大きくは、この2つに分けられます。
ただ、発達障害の子供が通いやすい幼稚園・保育園はあります。
のびのび系の園が通いやすいと言われているのですが、その中でも副担任制を取り入れているところが人気です。
人気の理由は、加配の先生がいる点。
担任の先生とは別に先生を1人配置してくれ、もし子供が教室の外に出ていこうとしたら、教室に連れ戻してくれて多動を制してくれるのです。
担任の先生1人だと、その子にかかりきりになるわけにはいきませんが、2人の先生がいれば安心ですね。
療育に力を入れている幼稚園・保育園もあります。
「ダウン症の子も入園できる」との説明書きがある園は、発達障害の子供も最初から安心して通うことができると聞きました。
ダウン症児の場合、同じ年齢の子に比べて運動能力が発達していないことがあるのですが、そんな子も一緒に遊べる環境が作られている園もあるとか。
勉強よりも泥んこ遊び、水遊びで体を動かしてもらって、遊びの中で学ぶ姿勢の園があったり、子供の自立心を育むモンテッソーリ教育を導入している園があったりと様々です。
また、園によっては狭い場所を好む園児のために「考えるスペース」として秘密基地のような机で区切ったスペースを作っているところもあるようです。
加配の先生がいたり、落ち着くスペースを設けている幼稚園・保育園なら、万が一の時に親も安心できます。
療育施設では幼稚園や保育園の情報共有があるため、「保育園の方がいいのかも」「特殊教育を取り入れている園がいいのかも」など、園選びに役立ちます。
自分の子供がどの幼稚園または保育園に通うかは別にして、様々な情報が得られるので助かります。
我が子は発達障害と確定診断されたわけではなくグレーゾーンで、母親の私はインターネット上の発達障害関連情報を読み漁る日々です。
すると、「障害者は普通学級(幼稚園・保育園)に来るな」「普通のふりされると迷惑だ」などという声があることにも気づかされます。
発達障害とされる子供が教育次第ですばらしい能力を発揮することがあり、療育に通っている子供も「通い続けるとこんなにしっかりと授業を受けられるんだ」と思うようになります。
息子も、これまで椅子に座れずにいたのに、先日は1人で私の膝の上から立ち上がり椅子に座れるようになりました。
ちょっとずつの訓練が大切と実感しています。
私個人の意見ですが、障害は個性と開き直るのはあまり好きではありません。
障害なんだから仕方ないでしょと放置している親が叩かれるのは当然としても、療育に通って子育てをマジメにして、椅子に座る練習、勉強する練習をしている親が叩かれるのは筋違いかなとも思います。
私自身は自分の子供をもしかするとギフテッドかもしれないと思っているところがあります。
どこかで期待をしています。
ギフテッドとは、絵がとても上手だったり計算がすごく得意など、ある特定の分野で他の人よりも秀でた能力を持つ人のことを指します。
義理の父が幼稚園に通わず、後に研究職となって名誉教授となったこと、父親は偏差値が高いにもかかわらず勉強の得意・不得意にムラがあるなどの遺伝的要素も、私が息子をギフテッドではと思う理由です。
私自身は頑固です。
3歳児健診のとき、医師にこう伝えたとおり、上記のことを実現するべく今後も健常児と同じように息子を育てます。
バス通園もお姉ちゃんがいるので、1人で行くより心強いはずなので、嫌がっても「いってらっしゃーい」とさっとバスに乗せるつもりです。
もちろん、幼稚園側に子供の育てにくさについて、事前に伝えようとは考えています。
後から問題が発覚して転園することになるより、あらかじめ伝えておいた方がいいですから……。
上の子が通った時は、年少のクラスに副担任がついていたクラスが1つだけあったので、そこに入れるといいなと考えています。
幼稚園に入るまで、泣き叫ぶことがなくなるよう、そして少しでも言葉が話せるように一生懸命療育を受けます。
療育施設ではプレ幼稚園のようにして学び、体操や歌など苦手なことにも挑戦させ、「できないことをできるようにする」ための試練の時と覚悟しています。
幼稚園入園までの1年間、親子共々頑張ってみようと思います。
発達障害グレーゾーンの子供との生活は、新発見の連続!
子供に適した環境を……と常々思っています。