子供にとって放課後は、心身ともに成長できる大切な時間です。
個々に合った放課後の過ごし方をさせたいものですね。
子供の放課後の過ごし方についての体験談を見ていきましょう。
子供の放課後の過ごし方も、今と昔では大きく変わったように感じます。
私が小学生の頃、放課後はカバンを放り出してすぐに友人の家に遊びに行ったり、公園などで外が暗くなるまで遊んでいました。
放課後の過ごし方は、私たち親の時代から更に変化があります。
放課後は習い事などで忙しく、友達と外遊びをする暇もないという小学生。
小学生の親になって発見したことの一つに「小学生は意外と時間がない!」ということがあります。
自分が小学生だった頃は、もう少し自由な時間が多かった気がします。
さらに驚くことが、遊び方がわからないこと。
どう友達を誘えばいいのか、分からない子どもたちが増えています。
土日2日間とも友達と遊べる場合でも、どちらか1日は自分の好きなことをして過ごす……我が息子もそんな感じです。
友人から教えてもらった子供ものと、私の息子の放課後スケジュールをそれぞれ紹介したいと思います。
これを見ると、現代の子供たちの忙しさが分かります。
A君の場合と、このように様々です。
この3人だけでも、放課後に一緒に遊べるようにスケジュール調整するのは難しいです。
平日に友達と遊べる日が1日だけというのが、子供たちの忙しさを物語っていますね。
息子やその友達のスケジュールを見ると分かるように、自宅学習以外にも、習い事などに放課後の時間を費やす小学生が増えています。
何かしらの習い事や学習塾に通っている子供が多いのです。
好きで習い事や学習塾に自ら通うのはいいですが、友達も通っているからという理由で周囲に合わせて通っているだけなら、きっぱり辞め、遊ぶ時間を優先させるべきだと個人的には思います。
小学生が宿題に費やす時間はだいたい30分で、そのほかの家庭学習は学年×10分が基本だと聞いています。
周囲に聞いてみると、学校の宿題以外にも、自主的に勉強している小学生が多いことが分かりました。
私たち大人が思う以上に、子供は習い事や勉強などで忙しい日々を送っているのです。
子供のスケジュールを見ても、確かに遊ぶ暇なんてないのかもしれません。
そんな中でも、私は子供に「今日はどんな日だった?」と毎日声をかけます。
すると、子供もたくさん話しをしてくれます。
放課後友達と過ごして泥だらけで帰ってきた日は「楽しかった?」と笑顔で出迎える、 泣きながら帰ってきた日は、子供が親に話しやすい環境を作るように心がけています。
私は、外で遊ぶことも大切な勉強だと思っていますし、放課後友達と遊ぶ約束をした日と習い事がもし重なってしまった時は、友達との約束をどう守るか、またはどう断れば相手を傷つけないかなどを考える力もつくでしょう。
息子も平日はいくつかの習い事で忙しくしていますが、習い事のない日に少し遠くの公園まで自転車で行くことも、ちょっとした冒険になっています。
放課後という自由な時間だからこそ、体験できることもあります。
子供が成長するための放課後の貴重な時間、優しく見守りながら個々に合わせた過ごし方をさせてあげしょう。
私の息子は発達障害(自閉症スペクトラム)をもっています。
自閉症スペクトラムはコミュニケーション障害が一つの特徴と言われますが、息子も言葉がつたなく対人関係をうまく結ぶことができません。
普通の子供達は、幼稚園の頃から友達と約束をして、お互いの家に遊びに行ったりし始めるものです。
しかし息子は、みんなが遊んでいる中に混じって一緒に遊ぶことはできても、小学校の高学年になった今でも友達との1 対1の関係が作れずにいます。
小学校に上がった時から、「放課後はいったいどんな過ごし方をしたらいいのだろう…」と親の私も悩みました。
息子は発達障害という診断を受けてから、定期的に発達支援センターの主治医に診察してもらっています。
小学校に入学してしばらく経ったある日、主治医から放課後はどんな過ごし方をしているか尋ねられました。
まだ友達が作れずにいることを話すと、放課後等デイサービスの利用を勧められました。
少人数グループの中でスタッフの介入を受けて過ごすデイサービスも一つの居場所になるのではないか……というのが主治医からのアドバイスだったのです。
主治医からのアドバイス通り、さっそく小学生向けの放課後等デイサービスについて調べてみました。
すると、市内でいくつか民間で放課後等デイサービスを行っているところがあり、次年度の4月に空きが出るのを待って通うことにしました。
現在は放課後の週一回、車で送迎してもらい、数人程度のグループに複数のスタッフが入る体制で、工作やクッキング、ウオーキング、買い物の練習などのプログラムに参加しています。
仲間と一緒に楽しい時間を過ごしているようです。
放課後等デイサービス以外にも何か習い事をさせようと考え、息子は幼稚園の頃からボールを蹴るのだけは得意だったため、年長の時にサッカー教室に入れました。
ところが、複雑なドリブル練習や試合にじきについていけなくなり、サッカー教室に行くことを泣いて嫌がるようになったので一年で辞めることに……。
その後、水が大好きだったので試しにスイミングクラブに入会させてみたのですが、こちらは今でも続いていて放課後に週一回通っています。
やはり不器用なので進級テストは亀の歩みになっているものの、水が好きですし、水泳は複雑なルールなどもない個人スポーツなので、それが息子にはよかったのかなと思います。
習い事も放課後デイサービスもない日は、宿題を終えると自転車で近所に電車を見に行ったり、図書館でアニメを見たりパソコンをしたりして過ごしています。
出かける時は必ず腕時計を持たせ、帰る時間を決めさせています。
一度、決めた時間に大幅に遅れた時があり、その時は「遅れたらおやつは無し」という約束を実行しました。
ずいぶん大泣きしましたが、それ以降は時間を守るようになりました。
放課後に友達と遊べないのが不憫だとずっと思っていましたが、主治医の先生にこう言われてハッとしました。
友達がいなくてかわいそう……というのも親の思い込みだったのかもしれないと気づきました。
それからは、やっと学校から解放された放課後には、転自車が好き、電車を見るのが好きなど子供の「興味があること」や「やりたいこと」を危険のないようにさせてあげることで、親子ともにストレスがなくハッピーな放課後の過ごし方ができるのではないかと思うようになりました。
ADHDの子供を持つ母親です。苦労もありますが、楽しく育児をしています。