私は生まれつき足が悪く体格も細く筋力もあまり無いため、車椅子を漕ぐのも一苦労でした。しかし、電動車椅子が来てから行動範囲が広くなり、色々な所に一人で出られるようになった頃の話です。
私は、身体に障害を持って産まれました。ですが、家族や周囲の理解があり養護学校でなく普通の幼稚園、小学校、中学校に通っていました。
小学校の高学年までは、母が毎日学校への送り迎えをしてくれて、授業中などは別室で待機していました。高学年以降の付き添いはなくなりましたが、学校への送り迎えはしてもらっていました。これは、中学校で電動車椅子を購入するまで続きます。
毎日文句も言わず付き添いや送り迎えをしてくれた母には、とても感謝しています。ですが、中学校ともなると反抗期もあり、親が鬱陶しいと思うことも多く暴言を吐いたことも……。いまでは申し訳ない気持ちで一杯です。
障害者自立支援法が施行される前の話のため、現在と手続きの仕方や流れが違うかもしれません。私が電動車椅子を購入した話は、参考にならないかと思うので、私が電動車椅子を買い換えた時の話をしたいと思います。
電動車椅子を買い替えするため、市町村の福祉課などの窓口に相談に行き、更生相談所の判定により委託業者に発注されます。また、収入によって負担金額が変わることがあるため、金額がどれほどかかるのかはそれぞれ変わります。
電動車椅子を購入してからは、中学校にも自分で通学ができるようになり、母には悪いですが、通学の時間も自由に自分で決めることができるため気楽になりました。学校以外でも、自分で行動できる範囲が広がったため、一人で友達の家に遊びに行ったり、本が好きだったため図書館に行ったり、買い物に行ったりなど今までできなかった事ができるようになってとても楽しくなりました。
わがままですが、一人で行きたいと思っても、いつも一緒の親が鬱陶しく思えた部分もありました。なので、一人で自由にどこにでも行くことができるというのは新鮮で、開放感がありました。
中学卒業後も、高校、大学と一人で毎日通えるようになりました。
障害があることで確かに健常者に比べれば不便で、電動車椅子では行けない所もあります。とはいえ、知らない場所や綺麗な風景を見に行くのが好きな私は、今も休日には電動車椅子に乗って友達と一緒に旅行したり、年に数回一人旅行で色々な所に出かけています。もし、機会があれば電動車椅子で海外の色々な国に行きたいと思っています。
生まれつき身体に障害を持っていますが、外出が好きで、仕事が長期で休暇を取れる時は旅行に行くのが大好きです。