私は強迫性障害を発症してから、日常生活が面倒くさいものになりました。私は主に3つの症状に悩まされていたのですが、そこから脱出出来た体験談をお伝え致します。
1回歯磨きしても歯茎が気持ち悪くなり、また磨いてしまう……この症状により、1日20回近く歯を磨くこともありました。これを10年以上繰り返した結果、極度の知覚過敏となりました。現在も、残念ながら冷たい食べ物に苦労しています。
歯を磨いても気持ち悪くてまた磨きたくなったら、「さっき磨いたから歯は綺麗。臭くない。だから磨きに行かなくても大丈夫」と自分に言い聞かせるようにしました。正直、最初は磨きたい欲求を満たせないことが辛かったです。
でも、続けていくうちに磨きに行かなくても辛くなくなってきました。今は、1日4回の歯磨きで快適な口内環境を保てています。
手から変な臭いがして石鹸で洗うのですが、何回洗っても臭いが取れないのです。実際には何の臭いもしていないのですが、臭っているような気がして仕方ありませんでした。夏でも常に手が荒れていました。
症状改善の要領は、歯磨きの時と同じです。「綺麗に手を洗ったのなら、臭っていると感じていても実際は臭ってない」と自分に言い聞かせました。やはり最初は洗いたい欲求と、感じる手の臭いが辛かったです。
次第に、どちらにしても手を洗いに行かないのに、「臭う」と悩むことがバカらしくなってきました。継続することで、必要な時にだけ洗えばもう臭いに悩まされることはなくなりました。
なぜか右側の髪だけ顔にかかるのが鬱陶しいと感じました。右の前と横の髪を上げて、ピンでしっかり固定していましたが、実際に顔には髪の毛は1本も一切かかっていません。でも、私の中では髪が垂れ下がっている感覚が強くて鬱陶しく、右の額と顔を常に触っていました。
まず、ピンでガチガチに髪を固定することをやめました。そして、どんなに鬱陶しく感じてもそのままに放置しました。 1ヶ月くらい経った頃には気にならなくなってきました。今では、好きなヘアスタイルを楽しむことができています。
以前は強迫性障害の症状で常に神経が高ぶっていましたが、今は行動も心も解放されて身軽になることができました。強迫性障害の治療は投薬ももちろん大切ですが、自分の意識を変えることも大切だと解ることができました。
統合失調症と強迫性障害と双極性障害を患っておりますが、40歳の時に電子書籍刊行にてエッセイストデビューしました。私みたいな人が生きやすくなるような方法を発信できるエッセイストになっていきたいと思います。