私は昨年、車との接触事故で両足を複雑骨折しました。
2度の手術入院と、4ヵ月のリハビリ入院の結果右足は完治したのですが、 左足が現在も治癒しておらず松葉杖での生活を余儀なくされています。
今回は、松葉杖で一人暮らしをしている私が、 「バリアフリー」をテーマに感じたことを書いていこうと思います。
松葉杖で生活するにあたって、問題点はいくつもあります。
今まで健常者として生活をしてきていた分、感じるものはなおさら多かったです。
今回は特に困ったことを2つ、ピックアップしました。
やはり松葉杖で生活しはじめてから、最初に苦労をしたのは階段でした。
リハビリで階段を上る練習をするのですが、 「落ちたら足が振り出しに戻る」という恐怖心はたまったものではありません。
まさか、自分が階段を上るだけでここまでドキドキするとは思ってもいませんでした。
現在は階段にも少し慣れ、ある程度の段差の階段なら上れるようになりましたが、 最初は階段のある飲食店などを避けて利用していました。
エレベータの存在は「こんなにも大きいのか」と、思い知らされましたね。
私は現在一人暮らしをしているのですが、階段と同じくらい困っていることがあります。
それは、買い物です。
松葉杖を使っていると両手が塞がってしまい、買い物をするときにうまく物を持てません。
なので、スーパーで買い物するときは、たいてい友人に手伝ってもらっています。
自分一人でスーパーに買い物にすら行けないのは、とても辛いです。
しかし、ここ最近、スーパーのネット宅配販売サービスを発見しました。
送料や販売可能下限値段等の「しばり」がありますが、これからは頻繁に利用させてもらうつもりです。
出来れば体が不自由な人に対して、販売可能下限値段などをなくして 気軽に買い物ができるようなサービスを始めて欲しいんですけどね……。
私は車を持っていないので、移動はもっぱら公共交通機関を利用しています。
そんな私が特に感謝しているのがバスです。
何に感謝をしているのかというと、乗車や降車時にバスが傾いてくれるという点です。
上記でも述べたように、松葉杖使用者は「段差」に対してとても抵抗があります。
バスのドアが傾いてくれるという事は、乗り降りがしやすく、恐怖心が減るのでとても助かります。
あとは、車内で席を譲ってくれる方がもっといてくれたら助かるんですが……。
今回、松葉杖を利用して生活して感じたことをいくつか書きましたが、 ほかにも小さな点で感謝すること、苦労することはたくさんあります。
ですが、なにより人に助けられるのが一番「ありがたい」という事は事実です。
皆さんもぜひ体が不自由な方を見つけた場合、一声かけてあげてください。
その方はきっと喜ぶはずです。
足を骨折してから、ここ1年いろいろな人に助けられて生きてきました。
感謝の気持ちを忘れずにいたいです。