高齢者福祉施設 への慰問を始めたのは、趣味で音楽をやっていたのがきっかけです。
バンド活動を始めて、もうすぐ2年経つ頃でした。
高齢者福祉施設 へ慰問……それは、思いもかけなかったことです。
私は数人の仲間と一緒に、趣味で音楽をやっています。
ライブハウスでライブを行っていた時、ある高齢者福祉施設のケアマネージャーの方の目に留まり、2ヶ月毎の慰問を依頼されました。
自信がありませんでしたので、最初はお断りしました。
ですが、私たちの音楽をぜひ高齢者に聴かせてあげたいという、ケアマネージャーの方の熱意に心を動かされ、引き受けることにしました。
元々、趣味でやっているバンド活動ですので、ボランティアという形で行わせてもらうことに……。
バンドの仲間も、最初は乗り気ではありませんでしたが、全員でじっくり話し合うことで、一緒に頑張ろうと心を一つにすることができました。
私たちのバンド活動は2年弱と、まだまだ駆け出しで、実力など全然無いことは自分達も十分自覚しています。
ライブハウス以外でライブを行うことは初めてだったため、高齢者福祉施設への慰問までの1ヶ月、メンバー全員気を引き締めて更なる練習に励みました。
ボーカル担当が私で、ギター担当、ピアノ担当、シンバル担当、ドラム担当の計5人で活動しています。
全員音楽が趣味で自然と集まり、気付いた時にはバンドを結成していました。
仕事の後に集まって練習を重ね、路上でライブを行っていました。
最初は立ち止まってくれる人は全くいませんでしたが、徐々に人が集まるようになり、バンド結成から約2年後、ライブハウスでライブを行えるようになりました。
ライブハウスでライブを行うようになって間もなく、高齢者福祉施設のケアマネージャーの目に留まったというわけです。
これまで若者向けの曲ばかり演奏していた私たちは、お年寄りに喜んでもらえる曲について、大いに悩みました。
インターネットで高齢者が好みそうな曲を調べましたが、色々な意見があり、ますます悩むことになってしまいました。
初の高齢者福祉施設への慰問まであと1週間と迫った時点でも、私たちはまだ曲を決めかねていました。
悩んだ挙句、私たちは施設のケアマネージャーの方に意見を仰ぎました。
すると、ケアマネージャーは一言「いつも通りの自然体で歌ってくれればいい」とアドバイスをくれました。
その一言で、一気に私たちの悩みは即解決です。
そして迎えた慰問初日、私たちは気負うことなく普段通り、ライブで歌っている曲を高齢者福祉施設で披露しました。
どのような反応があるか心配で、前日は一睡もできませんでしたが、お年寄りたちにはとても喜んでもらえたので安心しました。
その日以来、私たちは2ヶ月毎に高齢者福祉施設への慰問を続けています。
これからも私たちの歌で、お年寄りを喜ばせてあげたいです。
私たちはバンド演奏を披露するという目的で、高齢者福祉施設に慰問していますが、人によってその目的は踊りを披露したり、手品を披露したりと様々です。
福祉施設への慰問も含め、高齢者を対象としたボランティア活動をする時には、次のことに注意するようにしましょう。
これから慰問活動を始めようと考えている人は、ぜひチェックしてください。
自分の特技や経験をボランティアに活かすことができれば、いい活動ができるでしょう。
まずは、自分のできることや得意なことから始めてみてください。
あまり興味のないことをやると、途中で挫折してしまうかもしれません。
ボランティア活動は、自分自身も楽しみながら行うことが大切です。
ボランティアは奉仕活動という意味で、どうしても「やってあげる」そんな感覚になる人も中にはいるのではないでしょうか。
でも、私たちのように施設に慰問する場合も、歌や演奏を聴いてくれる人がいなければ、ボランティア活動そのものが成り立ちません。
双方が楽しい時間を過ごすためにも、相手の気持ちを尊重し対等な立場でいたいものですね。
その場所でボランティア活動を行っているのは、自分たちだけではないかもしれません。
他の活動をしている人たちとも協力し合うことで、新しい仲間ができて活動の幅も広がるでしょう。
たとえ活動の種類が違っても、ボランティアをする人には皆、
誰かの役に立つことをしたり、楽しい時間を共にしたい……
という思いがあるはずです。
志を同じくしたもの同士、交流の輪が広がっていきます。
何事も長く続けることに意味がありますが、もちろん、ボランティア活動もそうです。
無理のない程度に、長く続けていくようにしましょう。
長く続けていくことで、自分なりに得るものが多くあるに違いありません。
自分の趣味が人の役に立つなんて、夢のよう……!
日々、練習に励んでいます!