骨が壊死して股関節の骨が体重で潰れてしまう!という怖い病気になり、2年経ちました。33歳女性、働きたいけどなかなか思うようにはいきません。
フレンチビストロのサービスマンとして、いつものように働いていた時のこと、歩くたびになんだか右足の付け根に違和感が……気になりながらも普段の生活を続けました。1週間が過ぎ、痛みはだんだん増していきます。これはおかしいと、整形外科で診てもらいました。
レントゲンとMRIの結果から、右股関節の骨が壊死していることが判明しました。
「骨が腐って体の重みで崩れてしまう病気」「骨を切って壊死領域を体重のかからない位置へずらす手術が必要で、とても繊細な手術のため全く同じように歩けるようにはならないだろう」そう先生に説明されました。
「歩けない」という先生の言葉は、私の心に深く響きました。だって歩けないんですよ???いえいえ、全く歩けないわけじゃないとは思います。あくまで「だろう」なので……。でも、私の気持ちの整理は全くつかず、職場の上司に報告の電話をしながら、溢れる涙を止めることができませんでした。
病院で「体重を逃がして骨が潰れるのを少しでも防ぐために、今すぐ杖を買いなさい」と言われましたが、私の頭にはお年寄りが腰をかがめている姿が浮かび、正直杖なんかつきたくない!って思いました。
でも、現実からは逃れることはできず、仕方なくネット検索することに。どうせ持つなら可愛いものを……と思い、「おしゃれな杖」と入力しました。
比較的若い方で杖に抵抗があるのなら、ロフストランド杖をおすすめします!この杖は、よくお年寄りがついている一本杖とは違い、肘まで支えがあって軽いうえに、しっかり体重を逃がしてくれ、安定して歩くことができます。
そして私が一目惚れした、商品名「エルゴクラフクラッチ」はとってもスタイリッシュなドイツ製のロフストランド杖です。鮮やかな色味と流れるような美しいフォルムが特長で、どんな服とも合わせやすい点が気に入っています。何より高い安定性があり、背筋を伸ばして歩けるのが嬉しいです。この杖のおかげで、おしゃれしてお出かけするのを諦めなくてよくなったと思っています!
杖をついて外を歩いていると、好奇の目で見られます。お店に入るとすぐに店員さんに注目されますし、よく行く場所では顔を覚えられてしまいます。
でも、いつも注目されるおかげで、私は服や化粧に気を抜かなくなりました(笑)。それに、杖をついているせいで背筋が曲がって格好悪くなりたくないから、今までよりずっと意識して背筋を伸ばすようになりました。そうすれば「あの杖をついてる子、いつもおしゃれでキレイだね」ってイケメンに覚えてもらえるチャンスがあるかもしれないですから!
ジロジロ見られて嫌な思いをすることもたくさんありますが、見知らぬ人が親切にしてくれて嬉しくなる時もあります。障害を持つことで、今まで気づかなかったたくさんの幸せに気づくことができます。今も足の治療中で、杖は一生必要かもしれませんが、結構楽しい毎日を過ごしています♪
大腿骨頭壊死症という病気にかかり、2年が経ちました。