双極性障害(躁鬱病)を患い、生きていく事自体が不自由になりました。1人では闘いきれずに、医療・福祉関係の皆様に力を借りています。その中でも、9カ月前からお世話になっている訪問看護師さんの力は強いものでした。
双極性障害を患ってから「やりたいこと」があるのに、心がモヤモヤして意欲が湧かずに取り掛かることができません。そんな自分が情けなくて、自己嫌悪になりながらベッドに伏せる日ばかりでした。
「みんなやる気があってやっているのではないのよ。やる気がなくてもやっているの。」「鬱症状の人は、やる事と行動の間に『嫌だな』とか『面倒だ』とか感情が入るの。やる事があるから、やる。それだけでいいのよ。」というものでした。
正直、私は「それが出来たら鬱ではない」と反発心がありました。しかし、数か月後には今までの半分以上行動できるようになっていたのです。
躁状態になっているときは、とにかく行動します。あれもこれもと手を出して、出来る自分に嬉しくてしょうがなくなります。しかしそれが続いた後には、地獄に落とされたかのように動けなくなってしまうのです。
「階段は一段一段上がらないと、踏み外して落ちるのは当たり前なの。出来ると思っても一気に行こうとしないで、焦らずに確実に進んで行きましょう。」というものでした。 今は、すごくやる気を感じる時こそ注意が必要だと認識するようになりました。そして、1つ1つを「確実にこなす」こと「続ける」ことを意識しています。それにより、激しく落ち込むことが少なくなってきました。そして、長く続けられるものが1個1個増えていくようになったのです。
身体がだるい、吐き気、心臓が痛いなど、とにかく原因不明の体調不良が続きます。しかし、どこの病院に行っても「異常なし」と言われ、長年の体調不良に疲れていました。
「感情を無意識に抑えているから身体に出るのよ。何か不安とか恐怖とか怒りを感じたら、まずは『ああ、自分はこう感じているのだな』と自分を認めてあげて。そして、自分は何でこう感じているのか、過去の出来事を振り返ってみて。自分の感情を自分で認められるようになったら体調も必ず良くなるから」というものでした。
これは、実はまだ現在進行形です。身体の調子が普通であることを夢見て、自分が感じる感情と向き合っていこうと思います。
精神障害者になると感情も行動も、支えてくれる方が必要となってきます。しかし、精神障害者を支える側の苦労もかなりのもので、下手をすると支えていた方が患者にという事態を招くこともあるのです。そんな時は、是非プロの力をお借りすることをお勧め致します。障害者側も支える側も健やかに過ごせることを願って……。
統合失調症と強迫性障害と双極性障害を患っておりますが、40歳の時に電子書籍刊行にてエッセイストデビューしました。私みたいな人が生きやすくなるような方法を発信できるエッセイストになっていきたいと思います。