手話を覚えるには、テキストやテレビの手話講座、手話教室など色々な方法があります。
個々で自分に合った勉強方法を見つけましょう。
手話 に興味を抱くようになったのは、聴覚障害を持つ人が主人公になっているドラマを見てからのことです。
見様見真似で独学練習してみましたが、鏡に映してみると逆の形になっていることがわかり、難しいものだと感じました。
そこで、手話の基礎とされる指文字から練習してみることにしました。
まず自分の名前を指文字で書いてみて、友達に形が合っているかどうかを確認してもらいました。
最初のうちは指文字を理解するのも難しいですが、自分でやってみると体で覚えることができたので、自分の名前以外にあいうえお順で練習してみることに……。
しかし、手話で会話をするとなると、固有名詞以外の単語は手話の形が決まっているため、その使い分けに迷ってしまうことがありました。
福祉学科に通う友人から手ほどきを受けましたが、とにかく自分の体で覚えることが大事だと言われました。
そこでテレビ放送されている手話ニュースを繰り返し見て、その手話を真似するようにしました。
最初は何となく恥ずかしさを感じていた私。
ですが、聴覚障害を持つ人にとって手話は私たちが、聴覚障害を持つ人にとって手話は私たちが耳にする音と同じくらい大事だということがわかり、恥ずかしいと感じたこと自体を反省したのです。
手話や指文字を学び始めてから三か月間くらいは、自分の手の形が間違っているのではないかと思ったり、新しい形を覚えたらその前に覚えていた形を忘れてしまうなど、自分自身がパニックになってしまうことが何度もありました。
しかし、根気強く毎日練習することによって、少しずつ自分の中で理解できるようになりました。
自分が上達したと感じたのは、聴覚障害を持つ人向けに放送されているニュースを字幕なしで理解できるようになったことです。
特に指文字を使って表現する固有名詞が出てきたときには、それをほぼ100%読み取ることができるようになりました。
日常生活の中では聴覚障害を持つ人と話す機会がないので、まだ覚えた指文字を実際に使ってみたことはありません。
なので、私に手話の手ほどきをしてくれた福祉学科の友人と一緒に聴覚障害を持つ子ども達との交流会に参加する予定です。
自分から上手に話すことができないかもしれませんが、指文字だけは習得したという自信があるので、その指文字で最低でも自己紹介ができればいいなと考えています。
ドラマを見たことがきっかけで練習をはじめましたが、理解したいという強い気持ちがあれば、いつからでも練習は始められるものだと実感しました。
指文字は覚えたので、今は少しずつですが手話で会話ができるように勉強を進めています。
これからも手話の練習を重ねて、聴覚障害を持つ人たちと交流ができる機会を増やしたいと思います。
手話の勉強を始めた1つ目のきっかけは、娘が保育園で簡単な手話を習ってきたこと。
娘は習ってきた手話を私に説明するのですが、私は全く覚えることができずに、もっと話したいという娘の気持ちに応えられませんでした。
2つ目のきっかけは、私が経営している整体院に聴覚障害を持つ方が来られたこと。
その方はたどたどしい言葉ながらも一生懸命に説明してくれましたが、上手く聞き取れず、症状などがわからず、施術の効果を出し切ることが出来ませんでした。
私は手話の勉強を始めて1年になります。
最初のうちは手話のテキストなどを使い勉強していましたが、どうにも覚えるのが大変でした。
テキストを使った勉強だけでは手話で会話が出来るようになるまでには程遠いように感じ、テレビで放送している手話講座も見ながら練習をするようになりました。
もちろん仕事の都合などで見ることができない時もあったり、一度見ただけではとても覚えられないので全部録画して何度も繰り返し見ました。
ある時、私が通っている書道教室のとなりの部屋で新たに手話教室が開かれることになり、その講師の先生とたまたまお話をする機会がありました。
その際に本やテレビ番組を見ながら独学で手話の勉強していることを伝えると、そんな勉強の仕方をしていると何年もかかってしまうから、どんどん聴覚障害を持つ方と会話したほうがいいということを教えられました。
そうすることで、はやく上達できると言われ、すぐにその手話教室に通うことにしたのです。
少し独学していて全くの初心者ではないため、何とかなるだろうと思って手話教室に通い出した私。
ところが、先生が言っていた通り、実際に手話で会話するのとテキストやテレビなどでの勉強というのは別物で、全くついていくことが出来ませんでした。
英語で言うなら文法ばかり勉強していて会話ができない感じで、まさに目で見るヒアリングみたいだと感じたのです。
それでも毎週教室に通っては、積極的に聴覚障害の方と会話し、身振り手振りを真似しては細かい身体の動きのメモを取り、自宅に帰ってからもその真似を相手と会話していることをイメージしながら練習しました。
その甲斐あってか、1年経った今ではゆっくりではありますが、ほとんどの会話を手話でこなすことが出来るまでになりました。
やはり本や映像などで独学するよりも、人との会話で実践的な練習をしたほうが上達のスピードも格段に違うことを実感したのは言うまでもありません。
思い切って手話教室に参加して本当に良かったと思っています。
そして、今では娘にも少しずつ簡単なものから教えながら、親子で聴覚障害の方のために何か役立つことが出来るように頑張っています。
ひらがなの50音が指で表現できるようになっている指文字。
手話では表現しにくい人の名前や地名などは、指文字を使うと表しやすくなります。
手話と指文字の違いは、漢字とひらがな・カタカナの関係性に似ているかもしれません。
たとえば『川』という漢字はそれ自体が意味を持っていますが、ひらがなの「かわ」は「か」と「わ」を組み合わせることで、ようやく意味を持ちます。
同じように手話にはそれ自体に名詞や動詞の意味がありますが、指文字の場合はいくつかの動作の組み合わせで、一つの意味を持つようになります。
手話の勉強を始めて、最初に習得する人も多い指文字ですが、その起源はスペインの修道院と言われています。
『沈黙の行』というものがあった修道院内で、修道士たちは指文字や手話でコミュニケーションを図っていたのです。
その時に生まれた指文字は聴覚障害者のコミュニケーションツールとして導入されたのは、1545年のとこだとされています。
当時、北スペインの修道院にいた修道士が、聴覚障害を持つ名家の子ども達に指文字を使って読み書きなどを教えました。
こうして生まれた指文字は18世紀にはフランス、19世紀にはアメリカへと伝えられました。
アメリカ式の指文字をヒントに、日本式のものが考案されたのは1929年のことです。
1929年に大阪市の聾学校の教師・大曽根源助さんが聾教育研究のため、アメリカに行きました。
アメリカで出会ったのは、かの有名なヘレン・ケラー。
幼い頃の病気が原因で視力と聴力を失った彼女は、話すことも不自由で三重苦を抱えていたことで知られています。
大曽根さんは、そんな彼女から使いやすい指文字のアドバイスを受けたのです。
それまでも、日本に指文字はありましたが、指で空間に描くようにするものでした。
ヘレン・ケラーは、アルファベット式の指文字を伝授してくれました。
それを基に改良が重ねられ、日本式の指文字や手話が誕生したのです。
私の周りには手話の勉強をしている人が多いです。
その人たちの影響で、自らも手話習得中~!