うつと一言でいっても色んなきっかけや症状があると思います。うつを発症してから、病状が好転するまでの私の体験談をお話しします。
うつになるきっかけは様々なものがありますが、私の場合は家事・育児・仕事を全て一人で行っていたために発症しました。手助けをしてくれる親も、話をする友達もいませんでした。そんな中で全てを完璧にやらなくてはいけないと思い、頑張りすぎて体調を崩しました。
色んな症状が出ましたが、まずは仕事に行けなくなり、子供の相手をすることもしんどくて泣いてばかりいました。死にたいと思い、自殺することばかり考える毎日……。人と関わりたくなくて、ご飯を買う時以外は外に出なくなりました。何をしても楽しく感じなくなり、お風呂に入ることさえもおっくうに感じていました。
このままでは育児放棄になると思い、入院することにしました。初めは「やっと休める」とホッとしましたが、次第に寂しさを感じるようになっていきました。幸いにも規則正しい生活や投薬のおかげで意欲が湧くようになっていたので、余裕があれば筋トレやウォーキングをして過ごし、しばらくして退院することが出来ました。
申し訳ないと思いながらも、うつの症状が改善するまで子供は施設で預かってもらうことになりました。退院後は施設の近くに部屋を借りて、月に一度会ったり外泊したりしましたが、長い時間子供と一緒にいるのは私にとって大変なことでした。なので、少しずつ一緒にいる時間を増やして慣らしていきました。
退院後に職を探そうとしたのですが、人と関わることや「明日○時に起きなくてはいけない」ことを考えると、寝られなくなるので思うように仕事には就けませんでした。デイケアにも行ってみたのですが、同じく上記のような理由ですぐに通えなくなってしまいました。
そこで、自宅でマイペースに出来るオークションやフリマアプリなどを始めました。収入は低いものの、何かをすること自体が大事だと今は考えています。
私はうつになり親には見放されましたが、見放されてからのほうが症状も良くなった気がします。連絡が来ると見張られているみたいで息苦しさを感じましたし、叱咤されるだけだったため、余計に辛かったです。
そんなとき今の旦那と出会い、病状は徐々に好転しました。彼は、今までの周囲の人達みたいに「さぼっているだけでしょ」「ちゃんとしなさい」と言わず、「頑張りすぎないでね」と言ってくれる方でした。事あるごとに「無理しなくていいよ、しんどかったら休んでね」と言ってくれたので、出来ない時は休むことを受け入れられるようになりました。『頑張れる時はやって、出来ない時は休む』ということを続けているうちに一進一退ですが病状も良くなり、出来ることが増えていきました。今でも外で働くことは難しいですが、家族の協力を得ながら育児・家事、在宅ワークを無理のない範囲で行っています。
過去にうつ病を発症し入院も経験したが、理解してくれる人がいたおかげでほぼ完治する。