私は現在、介護福祉士として高齢者施設で働いています。経験は5年ほどです。介護の仕事に就く以前は、自営で測量事務所を経営していました。経営といっても、個人事務所で私1人と妻で仕事をする小さなものです。「少なくても安定した収入を」ということで転職しましたが、意外に向いていたようで、資格も順調に取ることができました。
介護の仕事をするにあたって、職業訓練の給付金をいただきながら、ヘルパー2級講習を受講しました。申し込みの際には、ハローワークの方に大変お世話になり、いろいろ相談をさせていただきました。講習希望者は多くて、定員30名のところに120名ほどが集まっていたと思います。筆記試験と面接を経て、運良く定員の中に入ることができました。
当時、私は生活費の足しにと、宅配便センターで早朝の荷物仕分けのアルバイトをしていて、朝4時30分に家を出て、5時から8時まで働いて、それから車で1時間掛けて講習を受けに行っていました。測量事務所の残務もこなしながらだったので、今思うと大変でした。受講中の収入も、給付金とアルバイトでは結構きつかったです。パートで働いてくれた妻に感謝です。
就職はすんなり決まりました。家に近いところで、通りかかっては「ここで働けたらなぁ」と思っていたところ求人が出ていて、すぐに応募しました。施設長以下、先輩や同僚にも恵まれ、よく聞くような「介護施設での人間関係の悪さ」もなく、やりがいを感じながら働くことができました。また、介護の技術、知識も基本を外さない施設だったので、別の施設に移った現在でも、そこでの経験が役に立っています。
全くの畑違いの業種からの転職だったので、そのことについて、他の人によく聞かれることが多いのですが、なかなか上手い答えがありません。ただ、介護の仕事にすんなり入っていけたのは確かです。5年経った現在も新鮮な気持ちで仕事に臨むことができています。縁があって、介護職員初任者研修の講師をするお話もいただいたり、地元の中学校の授業で介護の話をする機会もあり、5年前には想像もできなかった毎日を送っています。
今後は、受験資格に達したケアマネジャーの試験に頑張って合格したいのと、実務者研修の講師ができるようにキャリアアップしたいです。とはいえ、まだまだキャリアも浅く、介護者としては半人前なので、一日一日を大切に現場での業務に励みたいと思っています。
介護福祉士として高齢者施設で働く、46歳男性です。
前職は土木の測量設計をしていましたが、5年前に介護の仕事に転職しました。