福祉用具 のありがたみを毎日感じながら暮らしている、私の体験談を紹介します。
福祉用具 を購入したのは、介護認定のために引っ越ししたときでした。
引っ越ししたマンションが一般の入居者用に作ってあるために、バリアフリーはもちろん入り口、トイレ、浴槽などが私の身体の状態で対応できる環境ではありませんでした。
滑って転倒の可能性があるフローリングの床やトイレから浴室に入る段差等、色々なところにリフォームの必要性を発見しました。
早々にケアマネージャーに相談してリフォームの計画案までいきましたが、オーナーの許可がとれずリフォームは断念せざる得ませんでした。
そこで介護保険で福祉用具として手すりや、滑り止めマット等を購入できないか申し出たものの、単価の安いものは適用外という返事が……。
結局自分で購入して、友人に取り付けてもらいました。
このような自分で購入した低額な福祉用具は結構あり、総額5万円位になりました。
役所にこれらの扶助や助成制度はないかと問合せましたが、無いと言われました。
日常生活の上で介護として必要な細かな用具はかなりあるにもかかわらず、福祉用具としての認可が低価格なもので線引きされていることに疑問を抱きます。
スウェーデンのような福祉国家は、国民が将来の不安解消のために、国が貯蓄してくれます。
自分で貯蓄しなければいけない日本との違いを感じます。
介護認定を受けてから電動ベットや歩行器、杖等高額なものも揃えることができました。
そのおかげで毎日の生活が苦難から喜びへと大きく変わり、現在使用している福祉用具全てが私をサポートしてくれる欠かせないものになりました。
以上のような体験談から学んだことは、介護を受けたい人は多くいるけれど介護サービスなどのシステムが複雑で数多くの壁があり、それを克服するにはいいケアマネージャーに早く相談するということです。
私は病気と戦うために何かに没頭して自分自身を見つめ直そうと、5年前からパソコンを独学で勉強し始めました。
ワード、エクセルはもちろんインターネット等を習得することで、体の不自由さを忘れることができ、今まで感じれなかった利便性や買い物の楽しみ喜びに繋がりました。
特に普段様々な不便を感じている高齢者や障害者はパソコン操作やインターネットを学ぶことで、自分の生活がいかに楽になるかを実感してほしいと思います。
以前は買い物の時に小銭を財布から出していると、レジの前で落としたりしてなかなか精算できず列に並んでいる人達にも迷惑をかけることがよくありました。
ですが、電子マネーやデビットカードの存在を知ってからは、今までの買い物での煩わしさや人に迷惑をかけることがなくなり買い物の楽しみや喜びを毎回感じることができるようになり嬉しいです。
高齢者や障害者は「自分には無理」だと感じる人達も多いようです。
私の経験から、不自由な身体で生活を楽しんで喜びを感じ毎日を過ごしていくためには何か1つ自分が没頭できるものを持つと、病気や障害に負けない新たな希望が出てくるでしょう。
様々な学びは、認知症予防や重度障害者のリハビリにも繋がる可能性は大いにあると思います。
7年前に国の難病指定のパーキンソン病を患い、一時は人生も終わりだと思うくらいに落ち込みました。
今から5年前にテレビショッピングで格安パソコンの宣伝を見たことをきっかけに、パソコンの勉強を始めました。