車椅子 を使っている私は、身体に障害を持って生まれました。
脚だけでなく手も不自由なため、日常生活の中で不便を感じてしまうこともよくあります。
そんな車椅子ユーザーの私が思う、これが欲しい!という福祉用具について、お話しします。
私は、両親と集合住宅に住んでいます。
大学1年生の時に一度引っ越していますが、引っ越す前に住んでいたのも集合住宅です。
今住んでいるところも以前住んでいたところも、車椅子ユーザーが暮らしやすいようにバリアフリー設備が整っている部屋はありません。
様々な事情から、リフォームをすることもできません。
今のところ、親に手助けしてもらうことで何とか生活できていますが、「こうなっていればもっと楽なのに」などと思う点が色々あります。
普段の生活の中で、一番の悩みは『段差』です。
屋外の段差は仕方ないと思うこともありますが、室内の場合はもう少し段差が減ってほしいと感じます。
私の家の中にある段差を思いつく限り挙げてみると……
低いものから高いものまで、様々です。
廊下と玄関の間の段差以外、私は車椅子に乗り自力で段差を越えることはできません。
これらは必要な段差にも思えますが、よく考えると不要な気もします。
以前、知人が住む車椅子でも快適に過ごせるバリアフリー設備が整った家を見せてもらったことがあるのですが、上記の段差はすべて解消され、フラットな状態になっていました。
家の中の段差が解消されると、より住みやすくなるでしょう。
ということは、段差は最初から作らなくてもいいのでは……正直そう思ってしまいます。
家の中の段差が解消されれば自力で出来ることが増え、私自身も嬉しいですし、親にかける手間も減らすことができます。
理想的なのは、知人の家のようにすべての段差が解消されていることですが、無理なので
こんな福祉用具あったらいい!
こんなふうにしたらいいのでは!?
毎日の暮らしがよりスムーズになるための福祉用具、それは……
玄関も脱衣室もベランダにも簡易スロープがあると、少し便利になります。
手にもあまり力が入らないため、スロープがあっても急な勾配は進めない私。
ですが、緩い勾配であれば一人で移動することが可能です。
簡易スロープをいちいち設置する手間もありますが、その設置何とか自分でやることができれば、家の中の段差を攻略できる日も近いかもしれません。
北国に住む車椅子ユーザー。冬は毎年のように巣ごもりします。