離婚話が出た当時、専業主婦だった自分。小さな娘を抱えてどうしようか頭を抱えましたが、とにかく働かなくては!そう思いました。
近所で求人があり、徒歩3分という好条件のパートが決まりました。離婚準備中だと言うと、家が近いのだから、娘の幼稚園バスの乗り降りを会社にしてもらい、仕事が終わるまで事務所で待たせてもいいと言ってもらえました。皆、お菓子や塗り絵、折り紙などを買ってくれ、とても協力的で助かりました。
いざ離婚をし、娘2人での生活が始まりましたが、パート収入だけでは生活できないので、足りない分を生活保護でまかなおうと市役所の福祉課を訪れ、生活保護の申請をしました。結果は「申請は通ったけどお金が出るのは3ヶ月後」ということでした。
なんで?それじゃ生活できない!
そう思ったのですが、すぐにお金が出ない理由は、自分名義の口座に数十万のお金があったからです。財産とみなされ、それをまず生活費に当てなさいと言うことでした。 これは母が私の名義で貯金していたものを忘れていたものでした。いくら自分の預金ではないと言っても、もちろん通りませんでした。母は忘れていた自分の責任だからと、そのお金を渡してくれました。
生活保護に助けられながら、皆が納めた税金で生活している後ろめたさがあり、一刻も早く生活保護から抜け出したいと思っていました。とにかく働こう!そう思い、がむしゃらに働きました。 職場の長に認められ、社員への推薦があり、会社にかけあってくれました。晴れて給料アップ、ボーナスのある身になったのです。頑張ればステップアップできる!そして給料もあがる!頑張ってよかった!そう思いました。
生活保護を受けていると、収入を毎月申告して生活保護から収入の数割りが引かれます。全額ではありません。その時の自分は、給料、ボーナス、母子扶養手当が支給されるたびに申告していました。それらの収入の明細を持ち、担当ケースワーカーに相談しました。「今現在の収入源はこれだけある。生活保護を打ち切っても生活していけるのではないか」と。
打ち切ると、生活保護を受けているより全体の収入は減ります。でも、様々な制約がなくなる方が気持ちが楽です。その場で打ち切りの申請をしました。
密告や不正受給で打ち切りになる人が多い中、あなたは本当の意味で自立し、自ら生活保護の打ち切りを申請した稀なケースです。担当者として私も嬉しいし鼻が高い!この先、大変なこともあるかもしれないが、どうか頑張って!
担当ケースワーカーが泣きそうになりながら、両手で私の手を取りながら言ってくれました。
今は再婚もして、人並み以上の暮らしができていますが、あの苦しい時期があったからこそだと思っています。
生活保護受けながら見事自立までこぎつけました!努力次第で自立できます!